もはや試合どころじゃない インド選手団団長が悲痛の訴え 波紋を呼ぶ運営の不備に苛立ち「日本で『自分たちで何とかしてください』と…」【アジア大会】

意気揚々と日本に来て、苦しい状況に苛まれたインドの選手たち。彼らには国内からの支援も送られた(C)Getty Images
32年振りに日本で開催される愛知・名古屋アジア大会は、本格的な開幕を前にアスリートたちの不満が噴出している。
海外の選手らから受け入れ態勢での不備が露呈した。とりわけ問題視されているのは、選手や各国代表関係者が拠点とする宿泊施設の環境だ。今回、日本の組織委員会は、建設資材の高騰化などを理由として従来型の「選手村」を建設せず。既存のホテルに加え、クルーズ船、コンテナ型の仮設宿泊施設などに分散させる方式を採用した。
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しかし、8月中旬にアジアオリンピック評議会(OCA)が新たに2競技の追加を決定。これによって当初想定されていた1万5000人を上回る1万7000人の選手と関係者が参加することになり、十分な宿泊場所の確保や食事のケアなどに不備が生じる事態となった。
この準備不足を目の当たりにし、各国関係者からは“ホスト国”に対する不満が容赦なく向けられた。インド選手団の団長を務めるサーデフ・ヤタブ氏は、母国の大手紙『Times Of India』に対して「現状では参加者全員の宿泊先を確保できていて何の問題も起きてはいない」とした上で、「ただ、宿泊施設や移動用の車やバスは明らかに不足している。足りないよ」と断言。独自に空港から宿泊施設に向かう送迎車やホテルの確保などを行ったことを明らかにした。
「これほど大規模な大会では何が起こってもおかしくはない。ただ、運営上で不手際が起きているのは明らかだ。我々は日本に到着した時に、自分たちに用意されているはずの宿泊枠が減ったと知らされた。だから、1日以内に追加のホテルを予約しなければいけなかった」
さらに「日本の組織委員会側はすべての責任を放棄した。日本に来た我々に『宿泊施設はないので、自分たちで何とかしてください』と言っている」と証言したヤタブ氏は、厳しい意見をぶつけている。
「我々のチームは24時間体制で解決策を探して、選手たちを別々のホテルになんとか宿泊させた。空港でもほとんど支援や設備がない。一方で毎日のように何千人もの選手や役員が到着しているというのに、ほとんど何の準備も整っていないんだ」
なお、日本で深刻化するホテル不足を重く見たインドのスポーツ省は、選手登録手続きや宿泊手続きをサポートするために日本語を話せる3人のインド人スタッフを新たに配置。さらに名古屋市内に居住するインド人コミュニティにも支援を要請したという。『Times Of India』の取材に応じたチーム関係者は「選手たちは想定された施設に滞在できなくなったり、宿泊施設へのチェックインに遅れが生じた場合でも、休息を取り、食事をとったりできる場所を確保できるようになったはずだ」と語っている。

