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 演歌歌手の田川寿美(50)が、17日放送のBS11「鶴瓶のええ歌やなぁ」(木曜後8・00)にゲスト出演し、23年に死去した八代亜紀さんとの最期の会話を振り返った。

 ともに作曲家・鈴木淳さん、作詞家・悠木圭子さんに師事しており、田川にとっては姉弟子に当たる。「一番弟子が八代亜紀先輩になるんですよね。そこから久しぶりの2番目ということで」と説明した。

 八代さんの飾らない人柄について、「ピュアで、ほんわかされているんですね」と振り返った。コロナ禍のある日、偶然会ったことがあるという。「コロナ禍の時の初詣で神社に行ったら、マスクをして帽子をかぶった方から、“寿美?”って話しかけられたら、八代先輩だったんです」と振り返った。

 コンサートなど、芸能関係の仕事がことごとく中止になっていた時期。八代さんは、田川の生活を心配してくれたという。「“あなた、どうしてる?最近。食べていけるの?コロナで仕事がストップしているけど。何かあったら言いなさいよ”って。そこまで踏み込んで言って下さった先輩は、八代亜紀先輩1人でしたね」と明かした。

 姉弟子とはいえ、歌について教わったことは「なかったです」という。それでも、鮮明に覚えている思い出を振り返った。「“寿美はファルセット(高音の裏声)はいいと言われているけど、本当は中低音がいいのよ。そこを分かっていた方がいい”って。歌のことはそこだけ。ああ、そうなんやって」と話した。

 最後に会話したのは、八代さんの入院中だった。「コロナ禍でばったり遭遇した、神社のお守りを渡したくて。でも病院には入れなかったから、マネジャーさんに託した」といい、電話で会話したという。

 「気丈な方なんですよね。どんな時でも八代亜紀さんなんです。その時も、“お姉ちゃん、大丈夫?”って言ったら、“つらい。きついわ。きついけど頑張るよ”って言われて。“今すぐ行って抱きしめたいわ”って、私が涙声になったら、“寿美は泣いちゃいけない”って言われて。包み込む大きな愛の方でしたね」

 そのやりとりが、八代さんとの最期の思い出になった。「きっと、弱音とか本音をぽろっと誰にも言えなかっただろうから、心を許して言って下さったのかなと思って。その気持ちを抱きしめたいと思います」と、八代さんへの思いを口にした。

 八代さんは急速進行性間質性肺炎で、23年12月に死去。73歳だった。