なぜ不明に? 無人偵察機「グローバルホーク」通信途絶え…海に墜落か 空自「任務飛行だった」 防衛省関係者“他国からの攻撃などの見立てではない”
15日、鳥取県沖を飛行していた無人の偵察機「グローバルホーク」の行方が分からなくなり、航空自衛隊は墜落したものと推定したと発表しました。15日夜、航空自衛隊は当時の状況について「任務飛行」だったと明かしました。
■航空幕僚長「訓練中ではなかった」

予定されていた時間より、遅れて開かれた航空幕僚長の会見。記者からの質問が相次ぎました。
──通信途絶ということで、墜落した可能性が高い?
航空幕僚長 森田雄博氏
「あらゆる可能性を含めて今、捜索活動を実施中であります」
──分からない?
航空幕僚長 森田雄博氏
「現段階のところ不明であります」
──落ちてるかどうかも含めてまだ分からない?
航空幕僚長 森田雄博氏
「現在確認中であります」
──何をしている最中だったのか、言える範囲で。訓練中だったとか
航空幕僚長 森田雄博氏
「本機につきましては…そうですね…訓練ではありませんでした。現段階でどの程度お話しできるかは調整をさせてください」
■鳥取県沖の公海付近に…浮遊物や油「墜落したものと推定」

15日、飛行中に通信が途絶えたという、航空自衛隊が所有するグローバルホーク。無人で飛行する偵察機です。
通信が途絶えてからおよそ1時間半後、海上保安庁が、鳥取県沖の公海付近に、浮遊物や油が浮いているのを発見。その浮遊物の写真などから、航空自衛隊は、15日午後5時20分ごろ、「墜落したものと推定される」と判断しました。
■日本に3機…1機あたり約170億円 目的は「情報収集」や「警戒監視」

日本には3機しか配備されていないグローバルホーク。1機あたりの値段はおよそ170億円です。
日本テレビはかつて取材していました。

「マウスとキーボードを使って操縦を行っています」
地図上に表示されているオレンジ色の点線。どのような経路で飛行するかをあらかじめ入力し、一般的なパソコンを使って、遠隔で操縦を行います。
飛行できる時間はおよそ36時間。

「こちらの丸い部分がカメラの部分になります」
機体前方にカメラを積んでいるグローバルホーク。その目的は、情報収集や警戒監視です。
■15日夜 航空自衛隊「任務飛行だった」と明らかに

──先ほど訓練中ではなかったとおっしゃっていたが、警戒監視でとか任務中でとか、別の言い方はできる?
航空幕僚長 森田雄博氏
「後ほど詳細についてはお伝えをしたいと思います」
◇
この件について、航空自衛隊は15日夜、「任務飛行だった」と明らかにしました。
ある防衛省関係者は、この墜落は他国からの攻撃などの見立てではないと話しています。
■元統合幕僚長「深刻に受け止め全力あげて対策を」

墜落したとみられるグローバルホーク。その原因は何なのか─。
元航空自衛隊航空総隊司令官の武藤茂樹氏は、グローバルホークは、通信途絶などの問題が生じても、自ら基地に戻るようプログラムされているため、ただちに墜落しないと話します。
また統合幕僚長を過去に務めた河野克俊氏に話を聞くと…
元統合幕僚長 河野克俊氏
「(Q.原因は?)今回訓練ではないということなので実際のミッションですから、それなりにレベルの高い人が操縦してるはずなので、どういった要素で落ちたというのが今の段階では何とも言えない」
元統合幕僚長 河野克俊氏
「(Q.地上に落ちた場合の被害は)物体が落ちてくる訳ですから、民家が密集しているのであれば非常に大きな惨事になった可能性はある。人命に被害はなかったと思うが、正常なオペレーションができなかったということについては、当然自衛隊としては深刻に受け止めて全力をあげて対策を講じることにつきると思います」
