“フン害”に悩まされる名古屋市の道路…アジア大会の競技に向け“タカ”でカラス撃退に取り組む 近くに病院があり通常の爆竹など使用できない事情
アジア大会の準備は、私たちが歩く道路でも。
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9月14日、雨の中で名古屋の官庁街を歩く1人の男性。手元に乗っていたのは、一羽のタカ。すると、街路樹に向かってタカが放たれました。
実はこれ、アジア大会に向け名古屋市が始めた取り組みなんです。
アジア大会で9月23日に行われる競歩。コースは、愛知県庁や名古屋市役所周辺の道路を東西に周回するコースです。沿道には街路樹のケヤキが並び、たくさんのカラスの寝床となっています。
「汚い道路が世界に発信されてしまう…」
そこで、問題となったのが…
(名古屋市 中土木事務所 上杉洋道所長)
「カラスによるフン害が確認されている。道路が白くなるくらい、かなりひどい状況だった」
アスファルトにこびりつく白いフン。多いときには道路の至る所にフンがまき散らされてしまいます。
落ちてくるフンから身を守るため、雨が降っていなくても傘を差す人もいるといいます。
「汚い道路が世界に発信されてしまう…」頭を悩ませた名古屋市が頼ったのが「鷹匠(たかじょう)」でした。タカを放ち、カラスを撃退する作戦です。
ケヤキの木の上でカラスを威嚇
9月14日午後6時過ぎ、カラスが寝床に集まり出す頃合いを狙い撃退作戦がスタート。タカは鷹匠の手から、カラス目がけ勢いよく飛び出します。驚いたカラスたちの動きが活発に。
時には直接、カラスを威嚇する場面も。ケヤキの木の上で足でカラスを攻撃。驚いたカラスがその場を離れます。
タカは鷹匠の合図で、餌を求め手元に帰ってきます。タカは約1時間での交代制。お腹が満たされると、通常通りの動きができなくなるためです。
通常は爆竹などを使用も… なぜ?
通常、カラスを追い払うには大きな音で驚かす爆竹などが使われますが、今回「タカ」を使ったのには理由がありました。
(名古屋市 中土木事務所 上杉洋道所長)
「沿道に医療機関(名城病院)があり、爆竹を鳴らすなどはできない。いろいろ検討した結果、鷹匠にお願いした」
14日は、あわせて4羽のタカが約2時間カラスを威嚇し続けました。
カラスがタカの脅威を感じケヤキに寄りつかなくなるには、一定の期間が必要だということで、市はあと5回ほどタカを放つ予定だということです。
