こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が観測した球状星団「M30(Messier 30)」。やぎ座の方向、地球から約2万8000光年先にあります。


【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が観測した球状星団「M30(Messier 30)」(Credit: NASA, ESA/Hubble)】

宇宙から撮影した大都市の夜景のようにも思えますが、ここに写っている光の点はそのひとつひとつが太陽と同じ恒星です。


球状星団とは、数万個以上の恒星が重力によって互いに結びつき、球状に集まっている天体のこと。天の川銀河では約150個が見つかっていて、M30はそのひとつです。


NASA(アメリカ航空宇宙局)やESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、M30は数十万の星々からなる直径約90光年の星団で、約130億年前に形成されたと考えられています。ビッグバンが約138億年前の出来事とされていますから、M30は宇宙初期の頃に誕生した非常に古い天体であることになります。


球状星団には“若さを取り戻した星”がある?

ところが、M30をはじめ球状星団を構成する星の一部には、同じ星団に属する他の星々よりも若く見えるものが存在するといいます。これらは高温で青く輝いていることから「青色はぐれ星」と呼ばれています。


青色はぐれ星は連星をなす星の片方からもう片方へとガスが移動することで生じると考えられてきましたが、2009年に発表されたM30を対象とした研究の結果、2つの星が衝突・合体することでも生じる可能性が示されました。


M30の場合、約20億年前にコア崩壊と呼ばれる力学的な現象が生じ、星団の中心部に向かって多くの星々が移動することになった結果、星どうしの衝突や連星におけるガスの移動が促進されたとみられています。


冒頭の画像はESA/Hubbleから2009年12月23日付で公開されたもので、NASAのハッブル宇宙望遠鏡公式Xアカウントが2026年9月10日に改めて紹介しています。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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