バックを振り抜く小田凱人

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テニス ▽全米オープン第14日(12日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク12日=吉松忠弘】車いすテニス男子シングルス決勝で、世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)が、男子シングルス史上初の年間4大大会全制覇の快挙を逃した。同2位で2024年パリ・パラリンピック決勝の再現となったアルフィー・ヒューエット(英国)に0-6、6-7で敗れ、快挙は来年以降に持ち越された。小田が、4大大会のセットで1ゲームも取れなかったのは初めての屈辱だった。

 最後は、あっけなかった。2度目のマッチポイントで、簡単に小田のバックのリターンがアウト。1セットも奪えずに沈んだ。「いつもはぼーぼーに燃えているけど、今日は着火しなかった」と、言葉を絞り出した。

 屈辱の滑り出しとなった。小田にとって、4大大会61試合目、128セット目で、初めて1ゲームも奪えないセットで零封を味わった。「1年に何回か、何やってもうまくいかない。こういう日がある。それが今日かよって感じ」。苦笑いで嘆いた。

 今大会、いつになく冷静だった。いつもなら、言葉でも自身を鼓舞し、奮い立たせるほど盛り上げた。しかし、今大会は「プラス盛らなくても、いつも通りで十分に自信がある」と、静かな闘志を見せていた。しかし、「最後ということで構えすぎたかな」と反省だ。

 4大大会以外の世界ツアーで、小田がセットで1ゲームも奪えなかった零封負けは、過去、5度ある。しかし、対ヒューエットでは1度もなかった。その零封が、ヒューエットに勢いを与えたことも間違いない。

 小田とヒューエットとは、過去30戦して、小田の19勝11敗。今年は、小田の6勝2敗で、4大大会は、全仏とウィンブルドンの決勝で対戦し、小田がともにストレート勝ちを収めていた。

▼小田凱人の世界ツアー零封失セット

◆2019年9月 大阪OP準決勝 0-6、7-5、3-6 斎田悟司

◆2019年10月 楽天ジャパンOP1回戦 1-6、0-6 オルセン(スウェーデン)

◆2022年1月 ビクトリアOP準々決勝 6-7、6-4、0-6 リード(英国)

◆2023年1月 メルボルンOP準決勝 0-6、6-2、6-2 リード(英国)

◆2026年1月 メルボルンOP準決勝 6-1、0-6、6-0 フェルナンデス(アルゼンチン)