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去年、大阪府柏原市の高速道路で、炎上した車から男性の遺体が見つかり、殺人や放火などの罪に問われた男の裁判裁判で、検察は11日、拘禁刑25年を求刑しました。

【写真を見る】高速道路で炎上した車から男性の遺体・・・殺人や放火などの罪に問われた整骨院の院長 法廷で語った「ウソでうまく転がされた」に対し検察「単なる責任転嫁」 拘禁刑25年を求刑

▼6つの罪に問われた「整骨院の院長」起訴内容認める・・・検察「交通事故死したように偽装」と主張

起訴状によりますと、奈良県大和高田市の会社員・浜田達也被告(38)は、2025年11月、整骨院経営で雇用主だった定井敏弘さん(当時60)を、ナイフのようなもので突き刺して殺害したあと、大阪府柏原市の西名阪自動車道で、遺体を乗せた車にガソリンをまいて火をつけた罪に問われています。また、院長を勤めていた整骨院で売上金163万円の着服をしていた罪にも問われています。
(殺人・窃盗・建造物等以外放火・死体遺棄・死体損壊・業務上横領の罪)


これまでの裁判裁判で、浜田被告は起訴内容を認めています。検察側は冒頭陳述で、「数年にわたって会社の売上金を着服し、定井さんに発覚することを恐れて殺害し、交通事故死したように偽装することを計画・準備した」「定井さんを刺殺した後、証拠隠滅の目的で、車をガードレールに衝突させ、ガソリンをまいた車に火を放ち、遺体ごと車を燃やした。浜田被告だけが命からがら脱出できたように偽装した」などと主張していました。

▼被告人質問で語った経緯「ウソでうまく転がされただけ」・・・一方で、遺族に謝罪の言葉も


これに対し浜田被告は、被告人質問で「定井さんには恩を感じていたが、うまく利用されただけだと気づき、自分が死ぬくらいなら殺した方がいいと思った」などとして、殺害に至った経緯を法廷で明らかにしました。

浜田被告は、定井さんを尊敬していた一方で、理不尽な給料の減額や、整骨院で患者の診察回数を水増しするなどといった不正請求の指示などに従わされていたと主張。さらに、任された飲食店の多額の借金を背負わされたうえ、自身による売上金の着服が発覚しそうになり、初めは自殺を考えたと述べました。

しかし、定井さんに「自殺を考えている。もらった家はどうなるか」と相談したところ、「死んだら返してもらうで」と言われ、「これまでの教えはウソでうまく転がされただけだ」と憎しみが湧き、殺害を決意したと明かしました。遺族に対しては「何度謝っても済む話ではない。申し訳なかった」と謝罪の言葉を述べていました。

▼検察「単なる責任転嫁にすぎない」拘禁刑25年求刑

11日に行われた裁判の論告で、検察側は、「違法な賭け事に自ら興じたり、多額の借金を抱えたりしたのは、自らの経営判断の誤りによるもので、定井さんに落ち度はなく単なる責任転嫁に過ぎない」と厳しく非難しました。その上で「着服金の発覚と返金を免れ、利益を確保するという自己保身や私利私欲のために殺害したことは明らか」と断じ、「車から脱出するための道具を購入していたことや、車外から火を放ち火傷を負っていないことから、生き続ける意思があったことは明白」などと指摘し、拘禁刑25年を求刑しました。

弁護側「経営への不満も一因」拘禁刑18年が相当と主張

一方、弁護側は最終弁論で、罪を認めて反省しているとした上で、「定井さんの”経営に対する姿勢への不満”も一因だった」とし、拘禁刑18年が相当だと主張しました。

浜田被告は、最後の意見陳述で涙ながらに声を振り絞り「(定井さんのことは)一生支えようと思っていた偉大な人でした。申し訳ありません。死刑でいいです。死にたい」と述べました。

判決は9月18日(金)に言い渡される予定です。