多田神社の公式HPより

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9日、兵庫県川西市多田院多田所町にある神社「多田神社」を運営する宗教法人が神戸地裁に民事再生法の適用を申請したことがわかった。

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多田神社は970年創建の神社で、本殿および拝殿、随神門の3つは国の重要文化財に指定されるなど歴史的にも重要な施設であり、宝物殿には源家の宝刀である「鬼切丸」が奉納されている。

また、この神社は清和源氏の祖である源満仲が祭られていることから「清和源氏発祥の地」としても知られている。このような貴重な神社が「破産寸前」であることに対し、ネットでは「信じられない」との声が相次いでいる。

報道によると、多田神社は2023年ごろから金銭トラブルが相次いでおり、2024年には担保不動産の差押えを受けていたという。

現代において神社の倒産は非常に珍しく、今回の多田神社の件を含めても3例しか記録されていないという。それ故に「つぶれた神社」の将来はかなり悲惨であるという。

例えば、青森県弘前市にあった「弘前東照宮」は1617年創建の重要文化財指定の由緒ある神社だったが事業拡大に失敗し2007年に倒産。2012年には文化財指定されていた本殿などが売りに出され、最終的には弘前市が取得し管理することになった。

2026年現在、弘前東照宮の本殿の建物自体は現存しているものの、社務所などほかの建物は取り壊されてしまったこともあり、ご神体が安置できないため、2015年には弘前市近郊の黒石市にある黒石神社へ遷座(せんざ、神体を別の場所へ移すこと)することとなった。

このように、神社が倒産すると一時的ではあるが「歴史そのもの」が打ち切られることになるため、希少な文化財が他人の手に渡ってしまったり、廃棄される可能性も高い。

今回の多田神社のケースも「文化の消失」という意味では、川西市やその場所に住む市民も残すためのアイデアを練らないと取り返しのつかないことになるかもしれない。