進む研究・開発 最新ロボット技術を防災に【いま動こう!みんなで防災プロジェクト】
普段から私たちの暮らしを守ってくれるだけでなく、災害時にも役立つかもしれない最新技術を紹介します。広島を出て、ある場所に行ってきました。
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「今日やってきたのはなんと、神奈川県です。こちらに防災にも役立つ最新技術を搭載したロボットがあるということなんですが、それがこちらです」
ゆっくりと近づいてきた、このロボット。総合建設業の西松建設が研究・開発を進めています。
■西松建設 技術研究所 本山 昇 さん
「こちらは今、私が操作していましたが、実は自動運転もできてインフラ点検にすごく役立つことができるロボットです」
その名も「トンネルローバー」。発電用の水路や下水道といった小さなトンネルの中をセンサーで自動走行します。
搭載したカメラで壁を写せばAIが、ひび割れのある箇所を見つけ出してくれます。
■西松建設 技術研究所 本山 昇 さん
「トンネルの中は狭いだけでなく、非常に長いという特徴もあります。それから有害なガスが、たまっているということもあります」
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「そういうところでもロボットなら安心ですね」
■西松建設 技術研究所 本山 昇 さん
「そうですね」
2025年、埼玉県で起きた道路陥没事故。下水道管の老朽化などが原因に挙げられ、インフラの維持管理は全国的な課題となりました。
トンネルローバーは、異常の早期発見に役立つと期待されています。
■西松建設 技術研究所 本山 昇 さん
「未来にインフラ設備をつなげていくキーマンになり得るロボットだと思っています」
さらに今、研究所が力を入れているのが・・・。
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「わー、かわいい。こんにちは。すごい、犬みたいですね!」
四足歩行ロボット「わんワン測量」です。こちらもトンネル内で力を発揮します。
■西松建設 技術研究所 髙原 裕介 さん
「設計通りにトンネルが掘れているか、今までは人間が測量していたが、それをこの“わんワンロボット”で自動化するような技術になっています」
測量したい場所にロボットが自動で近づき、背中につけたアームを使って計測していきます。
■西松建設 技術研究所 髙原 裕介 さん
「計測が終わると自動で(帰る)」
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「本当に生き物みたいな動きですね」
■西松建設 技術研究所 髙原 裕介 さん
「そうですね」
わんワンは横歩きだってできます。四足歩行だからこそ、足場の悪い場所でもスイスイ。
さらに・・・。
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「段差がありますけど、上手に上がりましたね。え!飛べるんですか?」
■西松建設 技術研究所 髙原 裕介 さん
「飛べるんです。災害現場には段差や隙間があるので、(ジャンプは)すごく重要な機能だと考えます」
今後、期待されるのは災害現場での活躍です。
■西松建設 技術研究所 髙原 裕介 さん
「例えば、要救助者の捜索というものが一つ考えられると思います。わんワンの正面にカメラがついているので、狭いところに入っていきながら、要救助者を探すのは十分可能だと思います」
コントローラーを使った操作もできます。体験させてもらいました。
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「くるっと回って、まっすぐ。おーすごい!思った以上に自分の思いどおりに動いて、しかも動きが滑らかですね」
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「現場の方から見て、わんワンの存在っていかがですか?」
■西松建設 技術研究所 髙原 裕介 さん
「今後、人の作業に取って代わる非常に大きな存在になると信じています。パートナーですね」
インフラを守るため建設現場で生まれた最新ロボット。近い将来、災害が起こった時にも強い味方になってくれるかもしれません。
■広島テレビ 塚原 美緒 気象予報士・防災士
「今回紹介した“わんワン”は、現場で既に試験運用が始まっていて、メンテナンスのことは“お世話”、充電場所は“犬小屋”と呼ばれていて、かわいすぎて“わんワン”と一緒に布団で寝ている研究員もいるそうです。
技術の進歩で災害への備えは、着実に前進していると感じました」
【テレビ派 2026年9月10日 放送】
