日本ハム新庄監督「来季続投の6年目突入」に現実味…V逸決定的になる中で注目されるその去就
日本ハムは9日、首位ソフトバンク相手に連敗。8連勝の余勢を駆って福岡に乗り込んだものの、完全に力負けした格好だ。
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新庄剛志監督(54)は2022年に就任。1年目から2年連続最下位に終わったが、3年目の24年から2年連続2位に躍進。いずれもソフトバンクの後塵を拝したとはいえ、ゲーム差は24年の13.5から昨季は4.5に急接近。新庄監督は今季、16年以来10年ぶりのリーグ優勝に向けて、メディアで「断トツで優勝」とブチ上げるなど、色気たっぷりだった。
が、肝心の宿敵相手に開幕カードでいきなり3連敗を喫すると、9日の試合を終えて5勝17敗2分け。圧倒的な大差をつけられ、V逸は決定的である。
「とはいえ、投打ともに戦力は互角。ここまでの大差をつけられたのは、野球の質の違いが大きい」と、日本ハムOBがこう続ける。
「投打ともに個々の選手の能力は高い。ソフトバンクには近藤、栗原という打の二枚看板がいるとはいえ、日本ハムだって『3割30本』をクリアしたレイエスがいるし、今季ここまでチーム本塁打数も20本以上多い。8日までの直接対決23試合を見ても、本塁打数は日本ハムの29本に対し、ソフトバンクは26本です。しかし、得点数は日本ハムの81に対し、ソフトバンクは147。得点圏打率も日本ハムが.265で、ソフトバンクは.313。得点圏での打数自体が『155対243』と圧倒的に差がある。ソフトバンクは個々の選手が積極的に一つ先の塁を狙い、ベンチも一つ前の塁に走者を進める用兵に徹している。特に得点圏では、選手がファーストストライクを積極的に仕留めている。一方の日本ハムは29本塁打中、ソロ弾は7割を超える21本。得点効率は圧倒的に悪い。守備での記録に残るミス(シーズン失策数は日本ハム80、ソフトバンク41)、残らないミスも含めた野球の質の差が明確に表れている。新庄野球の限界と見る向きがあるのも確かです」
その新庄監督は1年契約。このままV逸した場合、果たして来季の去就はどうなるのか。
地元マスコミ関係者は、「新庄監督と球団は正式に交渉の席を設けていないようですが……」としたうえで、こう続ける。
新庄監督の意志は…
「一昨年から2位、2位と来て今季もAクラス入りは確実。球団から新庄監督に対して『辞めてください』とは言えないでしょう。昨年も井川オーナーが9月17日の段階で『続けてもらいたい。辞めていただく理由はない』と続投を強く希望。『ご本人が決める話』と新庄監督に去就を一任した。今年も続投が基本線だとみています」
一方、肝心の新庄監督の意思はどうなのか。
「新庄監督はかねて、優勝を果たせば指揮官を退く可能性を示唆しています。今春キャンプではデイリースポーツで阪神前監督の岡田彰布氏と対談し、聞き手から『去年の対談では勝ったら辞めますと言っていた』と振られると、新庄監督は『そうですね』と認めている。V逸濃厚で、最も可能性が高いとみられていた『優勝しての勇退』という線は消えつつある。打倒ソフトバンクに向けて、“4度目の正直”で6年目を迎える来季も指揮を執る可能性はある。ただ、新庄監督はコロコロと気が変わる性格ですからね。ソフトバンクにはもう歯が立たない、と自ら身を引く可能性も否定できない。仮に球団が続投要請をしても、受諾するかしないかは、新庄監督のみぞ知る、といったところではないか」(同)
とはいえ、すでに9月を迎えた今、来季の監督人事に関して何かしらの動きがあってしかるべき時期ではある。
「日本ハムの場合は、新庄監督の後任候補として、稲葉篤紀二軍監督が控えています。稲葉二軍監督は侍ジャパンの監督を務めた後、GMとして日本ハムに復帰。球団の事情を把握、理解しており、新庄監督の去就次第でいつでもバトンを引き受ける準備ができている。昨季も新庄監督が続投を受諾したのは10月5日と遅かった。今季限りで新庄監督を解任するならともかく、球団としては余裕を持って新庄監督の決断を待つことができるというわけです」(前出の日本ハムOB)
ソフトバンクに敗れた9日の試合後、「惜しいじゃダメ。負けは負けですからね」と厳しい表情を浮かべると、10日のソフトバンクとのレギュラーシーズン最終戦に向け、「明日なんとか勝って、帰ろう」と前を向いた。
戦う姿勢を崩していないが、指揮官の決断はいかに……。
◇ ◇ ◇
そんな日本ハムにとって今季の優勝争いや新庄監督の去就よりも重要なのが大砲レイエスの引き留めだ。どの球団も喉から手が出るほど欲しがる超優良助っ人だが、その金額はいったいどれほどのものなのか。●関連記事 【もっと読む】日本ハム大砲レイエス引き留めにかかる驚愕金額の「内訳」 では、それらについて詳しく報じている。
