支持者というより“信者”…参政党と独AfD、トランプ政権などポピュリズムが台頭
ドイツ東部の州議会選挙で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第1党になる大勝を収め、ドイツのみならずヨーロッパを震撼(しんかん)させている。
AfDのスローガン「ドイツ的に考える」は、ヒトラーの演説に出てくる有名な言葉であり、公約では、戦後ドイツの歴史認識について“罪悪感の永続化”と批判している。2013年の結党以来、AfDは移民や難民が問題となるたびに党勢を拡大させ、経済低迷で高まる現政権への不満を吸い上げてきた。
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日本の参政党とAfDは、異なる歴史や社会背景を持つ国で誕生した政党だが、そのイデオロギーや政治手法、訴求対象はとてもよく似ていると指摘されている。
まず、「反グローバリズム」とナショナリズムの重視だ。両党ともグローバリゼーションや国際機関、多国間協調(EUや国際金融資本など)の枠組みを批判し、「自国の主権や伝統文化を取り戻す」ことを主要なスローガンに掲げている。
AfDは厳格な難民・移民制限政策(国境管理の強化や難民審査の厳格化など)を主張しており、参政党も外国人参政権への反対や、外国人労働者導入の制限、日本の伝統的な家族観・国体の保護を強く訴えている。
次に、既存メディアや主流政治への強い不信感がある。自分たちは「サイレントマジョリティーの代弁者」であると訴え、既存の主要政党や大手報道機関について「国民の声を代弁していない」「偏向している」と厳しく批判する。それ故、SNSやWebメディアを活用した草の根運動を展開し、支持層に直接アプローチし、強い共感や連帯感を形成する手法を共通して用いている。
アメリカのトランプ大統領は自分に都合の悪いニュースを「フェイクだ」と一言で切り捨て、SNSでの発信を多用するが、すべて同じポピュリズム的手法である。
AfDは脱炭素政策(気候変動対策)や再エネ推進を過剰な規制として批判しており、参政党も過度な環境規制や特定の国際的アジェンダに対して疑問を呈する主張が多い。トランプ大統領も地球温暖化について「フェイク」だと言い、すべて似ている。しかし、科学的な反証は皆無で、「反知性主義」と呼ばれる。それでも支持者らがついていく姿は、もはや宗教団体のようであり“信者”だ。
さて、イギリスでは右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が7月末の世論調査で24%前後の高い支持率を獲得するなど、既存の二大政党(労働党・保守党)を揺るがす大きな勢力として存在感を示している。ポピュリズムが西側世界を席巻しており、分断を引き起こしている。

