9日の香港マーケットは、主要95銘柄で構成されるハンセン指数が前日比42.22ポイント(0.17%)安の25274.96ポイント、本土企業株で構成される中国企業指数(旧H株指数)は28.27ポイント(0.34%)安の8369.05ポイントと3日続落した。売買代金は2049億4460万香港ドル(約4兆25億円)と低水準が続いている(8日は2061億7050万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中東情勢の緊迫化が懸念されている。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は8日、サウジアラビア南部のエネルギー施設を攻撃し、一部が稼働停止したと伝わった。一方、米軍は8日、イラン革命防衛隊と関係のある複数のタンカーを攻撃している。エネルギー供給を巡る懸念が強まる中、8日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前営業日比1.7%高の93.03米ドル/バレルと6日続伸。一時は94.37米ドルと、約3カ月ぶりの高値を付けた。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が相場を支えている。ハンセン指数はプラス圏に浮上する場面もあった。寄り付き直後に公表された8月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.8%と市場予想(0.8%)に一致。生産者物価指数(PPI)はプラス3.8%と市場予想(3.6%)を上回っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の下げが目立つ。火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が9.1%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が6.0%安、豚肉生産で世界トップの万洲国際(288/HK)が4.4%安、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が2.9%安で引けた。海底撈国際については、創業者一族が保有株を大量売却したとの観測などが売り材料視されている。一部ブローカーによると、当該主要株主は近い将来、さらに大規模な株式売却をする可能性があると指摘した。
 中国の不動産セクターも安い。広州富力地産(2777/HK)が15.9%、世茂集団HD(813/HK)が14.3%、碧桂園HD(2007/HK)が7.0%、中国金茂HD(817/HK)が5.2%ずつ下落した。
 AI創薬を除く医薬セクターも急落。南京英派薬業(7630/HK)が7.7%安、長風薬業(2652/HK)が6.9%安、中国生物製薬(1177/HK)が4.0%安、石薬集団(1093/HK)が3.4%安と値を下げた。