DaVinci Resolve 21.1がClaudeやChatGPTなどのAIアシスタントとの連携をサポート

映像編集ソフトウェア「DaVinci Resolve」の開発元であるBlackmagic Designが、ClaudeやChatGPT CodexなどのAIアシスタントとの連携機能を搭載した「DaVinci Resolve 21.1」のアップデート内容を発表しました。AIアシスタントに映像編集やメディア管理を指示できるようになったほか、フォトページの対応カメラ拡大、マルチカム編集の強化、Fusionへの新ツール追加など、100種類以上の新しいツールやコントロールが導入されています。
https://www.blackmagicdesign.com/media/release/20260908-03
What’s New in DaVinci Resolve 21.1! Watch this video to learn about new features in DaVinci Resolve 21.1, including AI assistant integration, expanded still photography support plus over 100 new tools and controls for editors and colorists! pic.twitter.com/477tYEVVRA— Blackmagic Design (@Blackmagic_News) September 8, 2026
DaVinci Resolve 21.1最大の特徴は、AIアシスタントと接続するためのネイティブMCPサーバーが追加されたことです。ユーザーはClaude、Claude Code、ChatGPT Codexなどの対応AIアシスタントに日常的な言葉で指示を出し、DaVinci Resolveのプロジェクトを解析したり、メディアを整理したり、各種設定を変更したり、複数のファイルをまとめてレンダリングしたりできます。
編集者はAIに作業内容を文章で伝えることで、長時間の映像からハイライト編集を作成する、不要なクリップを削除する、完成した映像を納品用ファイルとして書き出すといった作業をAIアシスタントに任せられます。素材整理や一括処理などの反復的な作業を自動化できるので、映像の構成や演出といった創造的な判断に多くの時間を割けるようになります。
また、2026年4月に発表されたDaVinci Resolve 21で新設されたフォトページも強化されました。富士フイルムのGFXおよびXシリーズ、Leica SLシリーズ、Sony Alpha 7R VIなどのカメラコントロールに対応し、対象カメラを接続して撮影や設定変更を行えるようになりました。
フォトページの画像設定は、DaVinci Resolve Micro Color Panelなどのカラーパネルから操作可能です。RAW画像のシャープ処理やサイドバーも改良されたほか、DNGファイルのレンズ歪み、色収差、周辺光量の補正に対応し、アルバム内の写真にはResolve FXの空置き換え機能を適用できます。

メディアページでは、メディアプールのリストビューに表示されるテキスト欄やチェックボックスを直接編集できるようになりました。検索範囲にサブビンを含める機能や完全一致検索も追加され、複数のクリップの開始タイムコードをまとめて変更することも可能です。
プロジェクトのアーカイブ機能には、実際に使われているメディアだけを保存するオプションや、レンダーキャッシュ、LUT、ギャラリースチルを含めるオプションが追加されました。オリジナル素材とプロキシ素材のどちらをアーカイブするかも選択でき、プロジェクト単位でメディアを管理した場合はプロジェクトファイルの「.drp」も含まれるようになります。
カットページとエディットページでは、マルチカム編集が大幅に強化されました。マルチカム編集モードがタイムラインビューアのプロパティとなり、最大25アングルの切り替えやカットをキーボードショートカットから操作できます。
タイムコードに空白がある位置でマルチカムクリップを分割する機能や、最大32トラックのソース選択および自動選択にショートカットを割り当てる機能も追加されています。

トリムエディターはマウスドラッグとフレーム単位の微調整に対応し、インスペクタの設定はプリセットとして保存できるようになりました。「現在のタイムラインと比較」機能も刷新され、異なる編集バージョン間の変更点を確認しやすくなっています。また、マーカーの一覧をPDF形式で書き出し、DaVinci Resolveを使用していないクライアントや共同制作者と共有することも可能です。

カラーページでは、Dolby Vision、HDR10+、HDR Vivid向けのMultiMasterトリムを個別に調整できるようになりました。各HDR形式に異なるグレーディングや出力サイズ、キャッシュを設定できるため、複数の納品形式を扱う作業を効率化できます。DJI D-Gamut2およびD-Log2、GoPro Log、Leica L-Log、Vivo Wide GamutおよびVivo Logなどのカラースペースにも新たに対応しています。

ビジュアルエフェクトやモーショングラフィックスを扱うFusionには、25種類以上のKrokodoveツールが追加されました。頂点同士を接続する「Connect 3D」、画像の明暗を利用して平面に起伏を付ける「Heightfield Create 3D」、指定した経路に沿ってパイプ状の形を作る「Tube Create 3D」などが利用できます。ハードウェアアクセラレーションによる3Dディープレンダリングは最大8倍高速化されています。

このほか、Blackmagic Cloud Presentationsは字幕、注釈の共有、コメントへの返信に対応しました。Appleシリコン搭載MacではHEIC画像のハードウェアデコードが利用可能になり、WindowsではNVIDIA RTX Sparkシステムや触覚フィードバックがサポートされています。
Blackmagic Designのグラント・ペティCEOは「AIアシスタントのサポートにより、お客様はDaVinci Resolveでハイライト編集の作成、メディアの整理、バッチレンダリングといった反復作業をClaudeやChatGPTに任せられるようになり、クリエイティブな意思決定に集中できるようになります。また、フォトページでのカメラサポートを拡張し、Fusionに新しいマルチカムワークフローと25種類以上の新しいKrokodoveツールを追加、さらに100種類以上の機能のパフォーマンスを向上させました。これは大規模なアップデートであり、お客様がこれらの新しいツールを使ってどのような作品を生み出すのか、今から楽しみでなりません」とコメントしました。
DaVinci Resolve 21.1は、Blackmagic Designの公式ウェブサイトから無料でダウンロードできます。有料版のDaVinci Resolve Studio 21.1にも同様にアップデートが提供されています。
