バーベキューが中国で一大ビジネスに-英メディア
中国メディアの環球時報は5日、中国のバーベキュー産業について伝えた英エコノミストの記事を紹介した。
記事は「中国北東部に位置するチチハル市は世界のバーベキューの都の座を争っている」とし、先日バーベキューフェスティバルを開催した同市が、その味を堪能するために訪れるよう全世界の食事客に呼び掛けていることや、市内の至る所に「世界のバーベキューの都」を謳う横断幕が掲げられていることに触れ、「中国国外ではほとんど名の知られていない同市にとって、これは大きな主張だ」と伝えた。
記事によると、チチハルの本当のライバルは米テキサスのブリスケットやオーストラリアのソーセージではなく、中国の他の都市だ。中国では近年、バーベキューが一大ビジネスになっている。2025年の市場規模は2680億元(約6兆1640億円)に達し、いくつかの都市がその総額の大半を占めようと競い合っている。中国最大級の放牧地を擁しているチチハルでは、夏になると地元の人々が路上に座り、炭火のグリルで玉ねぎなどと共に牛肉を焼く。地元の人々は自分たちの肉が中国で一番おいしいと主張していて、それを証明する数字もある。チチハルの牛肉の売上高は2020年から25年までに約50億元(約1150億円)から300億元(約6900億円)に増加した。
記事によると、チチハルにとって最大のライバルは、肉の串焼きで有名な中国東部の淄博市だ。淄博のバーベキュー屋台は、2023年に爆発的な大ブームとなった。地元当局はこのトレンドに素早く反応し、新進気鋭の起業家を支援するため、銀行に「バーベキューローン」を提供するよう奨励した。
記事は「淄博でのブームは、より大きなバーベキュー戦争の火種となった」と指摘。長年、自分たちが中国のバーベキューの都だと主張してきた北東部の錦州市が淄博の成功を目にして視察のために代表団を派遣したことや、東部の徐州では市民らが、2000年前の石彫刻に串に刺した肉を食べる人々の姿が描かれているとして、自分たちのバーベキューの伝統の方が淄博よりもはるかに古いと主張していることを紹介した。
記事によると、中国の夏の旅行先はSNSで話題になるものの、すぐに忘れ去られてしまうことが多い。淄博市が肉の串焼きへの人々の熱狂を維持するのに苦労する中、チチハル市にとって全国の飲食店に供給している牛肉が地元経済の支えとなっているという。記事は「チチハル市はテキサスのバーベキュー職人にとって脅威ではないかもしれないが、中国のバーベキューの都としての地位を確固たるものにしつつある」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

