景品をめぐる従業員の不正 専門家が指摘する「キャンペーンのあり方」
回転寿司大手のくら寿司が、人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボキャンペーンを9月6日からすべて中止しています。従業員が景品を横領したことが原因です。大手コンビニでも同様の問題が発生していて、専門家は企業の管理体制にも一因があると指摘しています。
■訪れた人
「(ちいかわは)みんな好きです。スクールバッグに着けたり、ぬいぐるみとか。くら寿司のちいかわコラボに行っている子も結構いました。」
8月21日から全国のくら寿司で始まったコラボキャンペーンでは、フィギュアやキャラクターがデザインされた湯飲みなどを景品として提供していました。ところが。
■平山翼記者
「福岡市内のくら寿司です。エレベーターの横には『ちいかわコラボ中止』と書かれた張り紙がされています。」
本来は9月30日までだったキャンペーンが、9月6日からすべて中止になりました。
理由は、ある1店舗の従業員が景品を横領し、フリマサイトに大量に出品していたことが社内調査で分かったからです。
現時点でどこの店舗かは明らかにしていませんが、中にはキャンペーン開始前に出品されていた景品もあったということです。
ニュースを聞いた福岡の人たちは。
■訪れた人
「なんでやっちゃったんだろう。ちいかわファンとしては、コラボに行きたかったのでやらないでほしかったなと。」
「よくない、やめてほしいですよね。楽しみにしている人もいっぱいいると思うし。」
従業員による不正は、コンビニ大手でも発覚しています。
セブン-イレブン・ジャパンによりますと、一部店舗の従業員などが、キャラクターに関するくじやカードゲームの関連商品を販売開始前に買い占めたり、転売したりしていたことが確認されたといいます。
セブン-イレブン本部はことし7月、全国の店舗に販売ルールを守るよう注意喚起していました。
相次ぐ従業員の不正行為。企業の危機管理に詳しい専門家は、企業側がキャンペーンに伴うリスクにも目を向けるべきだったと話します。
■企業の危機管理に詳しい 東北大学・増沢隆太特任教授
「簡単にプレミア商品を現金化できてしまうフリマサイトの存在を考えて、経営する側が、もう少しキャンペーンのあり方、リスクを考えるべきだと思います。」
また、「会社の物品を盗んだとすれば明らかに犯罪」としながらも、「従業員個人の責任」とは言いきれないと話します。
■増沢特任教授
「結局、企業側は利益を上げるために、当然ですが人件費負担をどんどん削っている。今回の一つの要因。(プロ)意識の低下みたいなことも含めて、私は経営責任と思っています。」
くら寿司は今回の問題について、ホームページで謝罪するとともに、今後は景品の管理についてさらなる厳格化に努めるとしています。
