Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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静岡県の人口は約347万人ですが5年間で16万人減少し減少数は全国2位。その影響で特に深刻なのが地域の労働力不足です。そこで県が進めるのが「二地域居住」。静岡に仕事の拠点をもってもらい日常的に地域社会に参加してもらう取り組みに密着しました。

先日、静岡市駿河区で行われた「二地域居住」を推進するプログラム。参加したのは首都圏に住み、仕事をしていて二地域居住に関心がある5人です。

(アプリ開発などの会社経営 三浦 宏晃さん)
「ずっと東京に住んで働いていて、最近すごくAIの進歩が激しいので、オンラインでできる仕事がもう置き換えられちゃうなっていう感じがしてて、…その地域にしかないものとか歴史とか、そうユニークなものにすごく価値が出てきてるなと思って」

(WEBマーケティングの会社を経営  青木 裕也さん)
「マーケティングが机上の空論になってしまっては誰にも伝わらない。土地の文脈をしっかり学び交流をしながら、自分が役に立てることがあればと思い参加した」

1泊2日で静岡に滞在し地元企業を視察。今の職場を兼ねながら自分のキャリアを活かして働くことができる地方での新たな拠点を見つけ出すのが目的です。

まずはグループに分かれて企業を視察します。そんな「二地域居住」の希望者と交流をしてみたいと視察先として手を挙げたのが静岡市清水区で1912年から続く、酒造会社です。

近くを流れる神沢川の水を使ったこだわりの酒作り。年間で約72万リットルの日本酒などを製造しています。

しかし、近年酒の製造を担う人材の確保に苦戦。さらにSNSなどでマーケティングを行って若者への認知度を上げることや、全国や海外への販路拡大を考えていますが、思うようにいかず課題となっています。

(神沢川酒造場  望月 喬平 専務)
「いつもつながりあるのが、同じ酒造業界の人や地域の人が中心で、なかなか他の人の意見を聞くことがない。新しい意見とか新しいアイディアを取り入れたらおもしろいなと思って、きょうはこのプログラムに参加した」

酒作りへのこだわりや業界の特徴を紹介。さらにSNSでの情報発信に苦戦していることを伝えると…WEBマーケティングが専門の青木さんは…。

(青木 裕也さん)
「最近の消費者さんってinstagramで情報を取る方が多いと思います。そこで認知を広げて、そこからホームページを検索して、口コミ確認して、みたいな」

(神沢川酒造場  望月 喬平 専務)
「本当は1週間に1個ぐらいなんか出せたらなと思う反面、なんか正直出すことないなって」

(青木 裕也さん)
「そんなことないと思います」

普段から法人へのマーケティング支援などを行っている青木さん。酒蔵の雰囲気が伝わる投稿が効果的だとアドバイスしました。

(青木 裕也さん)
「(酒造会社の)オフィシャルサイトでストーリーや実際に仕込まれてる様子が上がってて、…すごくおもしろいなと思った」

さらにSNSでの発信は採用にも効果的という話も。

(青木 裕也さん)
「今、求職者はSNSを必ず見る…SNSを見て、こんな人がいるんだと確認してから受けに来るみたいなケースが非常に多い。…SNS経由で来た人は定着率とか離職率が非常に低い」

(神沢川酒造場  望月 喬平 専務)
「おもしろいっすね。確かに中身のことをSNSだと見られるじゃないですか。…うちも商品だけじゃなくて作ってる様子とかもあるんで、そういうの見られた方が確かに採用もつながるななんて…今まで何を目的に(SNSを)やってるのかが明確になっていなかった部分もあった。新商品出たら新商品出すし、お酒作り始めたら写真載せるしぐらいですけど、確かに目的を持ってやんないと、だめなのかなと思った」

さらに作業現場を1時間ほど見学。お酒作りの工程について説明を受けたり出荷作業を行うスタッフに質問したりと日本酒作りについて学んだ青木さん。SNSで発信するイメージがわいたようです。

(青木 裕也さん)
「お酒作りに携わる皆さまの思いや取り組みをリアルタイムでしっかりと出していけると非常に面白いと思いました…事業の中で(SNSが)どれぐらいのインパクトを持てるのかをしっかりとすり合わせながら、できることがあれば、認知拡大というところでお力になれたらという風に考えております」

今回の視察はこれで終了。お互いのニーズが合えば、今後2度目の訪問を行うということです。

視察が終わり、全員集合。それぞれの視察先で感じたことを報告し合い静岡での夜を満喫しました。

翌日は、静岡市のまち歩き。

仕事だけではなく地域を知ってもらうことで働き始めた後どんな生活がおくれるのかイメージしてもらうのが狙いです。

市内で宿泊施設を経営している人の案内で用宗漁港の周辺を散歩し地域の人とも交流。

地方での仕事や生活そして、人の魅力。この2日間で感じるものがあったようです。

(首都圏から参加 三浦 宏晃さん)
「海が近いっていうのは新鮮で、海の香りもたまにして涼しかった自然を感じられて良かった。都会にないものを感じました」

(首都圏から参加 青木 裕也さん)
「初日は企業に訪問させていただき、2日目はこの町全体を見るという流れだった。そうすることでで、このエリアの魅力プラスその地域で頑張っている企業を総合で知ることができましたので、自分ができること、今後しっかり整理して、何か貢献できることがあれば、ぜひやってみたいという風に思いました」

今回の主催団体の一つである県の担当者は人口減少が進む今地域に関わる人を増やすことが地方創生のカギになると話します。

(静岡県 企画部企画課 東 紘葵さん)
「首都圏で、普段、ウェブマーケティングですとかAIとかDXとかっていう専門的な知見を、地域に何か貢献できないかっていう強い気持ちをお持ちの人が多かったので、やはり地域企業も求めているところあると思いますので、うまくマッチしていくといいかなというふうに思っております…今回をきっかけに今後も継続して本県を訪れていただいて、地域の企業、並びに、地域のですね、にぎわいが、ますます盛り上がってくればいいなというふうに思っています」