中学受験「34泊35日」勉強合宿が“80万円”でも人気の理由。「数百万円もかけたんだから…」口には出せない“中受親”のホンネとは
『中受の小6は出費がかさむ』のは受験界の常識。その前提で貯金する家庭も多いでしょうし、今回の合宿費用もちょっと頑張れば出せる範囲でしょう。
ーーなるほど、最近は受験期を通して400万や500万積むのも当たり前と聞きますから、それくらいは余裕がないと厳しいんですね。
伊藤:そうです。これより少なくても行けると思いますが、大手進学塾で講習を取りまくる……みたいな受験スタイルは厳しいでしょう。正直、「切り詰めながら受験」みたいな方針はお勧めしません。
伊藤:もちろん、中学受験で勉強習慣がつくとか、環境のいい中高へ通えるとか、そういった利点はあります。コスパ度外視で、幼少期から自分から机に向かう習慣をつけてもらいたいなら、いいかもしれません。
ですが、単純に学歴だけを見た場合、現代の「中受層の最終学歴」の中央値は、恐らくMARCHにギリギリ届くか届かないか、といったところになるとにらんでいます。
◆中受親にとって「MARCHは期待外れ」
ーー別に悪い大学群ではないような。むしろ著名な先生方もいて、キャンパスもきれいですし、知名度もあるいい学校では?と感じますが……。
伊藤:そうですよね。MARCHは世間的にみても「かなりいい大学」のはずなんです。しかし、中受親の方々にこれを告げると「えっ?」と驚かれます。
さすがに言葉には出されませんが、「ここまで苦労して金をつぎ込んで、たかだかその程度の大学にしか行けないの?」と言いたげな表情で。
ーー「その程度」ですか……。
伊藤:中受親は、恐らく大多数が高学歴だと推察されます。40前後で1500万も稼げるんですから、それはもちろん社会の第一線でバリバリ活躍するエリートでしょう。
自分も旧帝や早慶などを出ているし、周りも大体がそう。もしかすれば、彼らの周囲で一番学歴が低いのが「MARCH」なのかもしれません。
そんな方からすれば、「お子さんに年間200~300万つぎこみつづけて、一緒に受験を伴走して、苦労を数年がかりで分かち合って、ようやくたどり着くところが、あなたのまわりの最低ラインですよ」と言われたに等しいわけです。
それは、「えっ?」と言いたくなるのではないでしょうか。
◆視野が狭まった親たち
ーーそんなこと、それこそ頭のいい親御さんならわかっていそうですが。
伊藤:親御さんの頭がよくて、勉強向きな体質をしていた場合には、「自分ができたから、わが子もできるはず」なんて思ってしまうケースがありそうです。ただ、親御さんとお子さんは違う性質を持っていてもおかしくないんですね。
