パンダ宮司になる実和子禰宜(左)と父の庸和宮司=7月30日、有鹿神社

 神奈川県最古の神社と伝わる海老名市上郷の有鹿神社で、オリジナルキャラクター「パンダ宮司」が人気だ。交流サイト(SNS)で火がつき、今では国内外から一目会おうと参拝客がやってくる。同神社の小島実和子禰宜(ねぎ)(54)が神社に親しみを持ってもらおうと生み出した。由緒ある神社を継承してきた実和子禰宜の父で庸和宮司(82)は、娘の新たな取り組みに「敷居を低くし、若い世代も立ち寄りやすいような神社でありたい」と温かく見守っている。

 有鹿神社は同市上郷に本宮と中宮、相模原市南区磯部に奥宮を構える。両市を流れる鳩川周辺を信仰域とし、古墳時代ごろから神事「水引祭」が行われてきたとされる。同神社によると、本宮は664年までに常設されたという。

 歴史のある神社にパンダ宮司が誕生したのは2017年。実和子禰宜は「神社の写真を見て神社を思い出したり、お参りに行こうと思ったりしてほしい」と神社のX(旧ツイッター)を11年に開設し、神社の日常を発信していた。しかし、「代わり映えせず、アクセスが伸び悩んでいた」という。

 100円均一ショップでたまたま見つけたパンダのパペットを手に付けて境内で撮影して投稿したところ、「かわいい」などの反響があり、テレビ局が取材に訪れた。

 これを機に実和子禰宜は、市販のお面を基に紙粘土や絵の具でパンダのかぶり物を手作り。自ら頭にかぶり、庸和宮司の代理のパンダ宮司として、季節行事や記念撮影などに登場するようになり、次第に人気を集めるように。実和子禰宜が「パンダ宮司をお披露目する以前に比べると、参拝客は3倍ほどに増えた」と話すほど効果は絶大だ。