ロッテ唐川 今季限りで引退 地元・千葉に尽くした19年…37歳で決断
ロッテは4日、唐川侑己投手(37)が今季限りで現役を引退すると発表した。07年高校生ドラフト1巡目で入団し、プロ1年目の08年から22年まで15年連続勝利を記録。千葉県出身で、ロッテ一筋19年でファンに愛された右腕が、ユニホームを脱ぐ決断を下した。8日に会見し、引退セレモニーは10月3日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で行われる。
唐川が背番号と同じ19年でユニホームを脱ぐ。球団を通じ「19年間の現役生活に幕を下ろすことを決断しました。覚悟を持って今シーズンを迎え、自分自身と向き合った末に決断に至りました」と思いを明かした。
成田(千葉)では中田翔(大阪桐蔭)、佐藤由規(仙台育英)とともに「高校ビッグ3」の一人として注目を集め、07年高校生ドラフト1巡目で入団。プロ1年目の08年4月26日のソフトバンク戦で7回無失点と好投し、ドラフト制導入以後では球団史上初の高卒新人プロ初登板初先発初勝利を果たした。そこから15年連続勝利を記録。23年に記録は途絶えたが、先発、中継ぎで82勝を積み重ねた。
「うまくいかないことの方が多かったように思います」と振り返ったように、順風満帆だったわけではない。イップスに悩まされた時期もあり、18年シーズン終盤に中継ぎに転向した。実は140キロ台後半の高速カットボールはイップスから生まれた。「スライダーとカーブは普通に投げられたので、スライダーを速くしようと。それが打者から見るとカットボールだった」。ZOZOマリン特有の風を受け“魔球”と呼ばれることもあった。
今季は1試合の登板にとどまった右腕だが「マリンでの初登板で感じた大きな声援と、胸が震えるような感動は、今でも鮮明に覚えています」とファンに感謝した。千葉で生まれ育ち、ロッテ一筋19年。「これまで頂いた応援を力に変えて、これからの人生も自分らしく歩んでいきたい」と次のステップに視線を向けた。 (大内 辰祐)
◇唐川 侑己(からかわ・ゆうき)1989年(平元)7月5日生まれ、千葉県出身の37歳。成田(千葉)では2、3年春に甲子園出場。07年高校生ドラフト1巡目でロッテ入団。1年目の08年4月26日のソフトバンク戦で初登板初勝利、平成生まれで最初の勝利投手となった。11年に自己最多の12勝、18年から中継ぎに転向し21年には22ホールド。1メートル81、90キロ。右投げ右打ち。

