テレビ信州

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今年7月に、長野県内で初めて確認された特定外来生物クビアカツヤカミキリ。果樹を枯らす恐れがあることから、被害が確認された佐久市では3日、緊急防除用の農薬が配られました。農家からは不安の声が上がっています。

「はい、8本」
「お願いします~」

次々と手渡される農薬。クビアカツヤカミキリの被害が確認されている佐久市では3日、県が農家を対象に緊急防除用の農薬を約400本配りました。

農家 秋山勝之さん
「(農薬配布は)本当にありがたいと思いますし。ちゃんと駆除して、被害を発生させないような対策をしていきたいと思います」

首の部分が赤い特定外来生物クビアカツヤカミキリ。モモやウメ、サクラなどに産卵し、 幼虫が木の内部を食い荒らして木を枯らす恐れがあります。

県内では7月に佐久市で初めて確認されてから急速に被害が拡大し、8月28日の時点で、佐久市のほか、御代田町、佐久穂町、小海町の合わせて41か所、203本の樹木で被害が確認されました。

梅屋果樹園 臼田弌彦代表
「佐久のプルーンの産地がなくなっていっちゃう。これを何とか食い止めなきゃいけないと思っている」

被害拡大を心配するのは、佐久市でプルーンなどを栽培する梅屋果樹園の臼田弌彦さんです。佐久市はプルーンの生産量で日本一を誇るプルーン王国。そこに今、クビアカツヤカミキリの脅威が迫っています。

梅屋果樹園 臼田弌彦 代表
「(行政が)こういうふうに防除してくれと言って、壊滅してもらいたいと思います。われわれ農家も一生懸命になりますから」

全国で広がりつつあるクビアカツヤカミキリの被害。繁殖力が非常に強く天敵も少ないことから、県も危機感を強めています。

阿部守一知事
「農業あるいは観光に大きな影響を及ぼす恐れがあるということで、大変懸念をしているところでございます。薬剤の散布等、ぜひ防除にご協力をいただきたいと思っています」

長野県と同じくこの夏、被害が確認された山梨県。

山梨県職員
「この辺がみんなそうですね、ふんや食べた木のかす。こういうところにふんを出した跡があり、この中に虫がいる」

7月には県の職員が調査を行っていました。被害の特徴は、幼虫が排せつする木くずとふんが混ざったこの「フラス」。木の幹や根元に大量にたまることが多いといいます。

長野県でも「フラス」を発見した場合は、自治体に連絡するよう呼び掛けています。

県佐久農業農村支援センター 岡沢政英所長
「今、成虫が産んだとして、1週間から10日ぐらいでふ化をしていきますので、その幼虫が活動している時期に合わせて防除を行うということになります。農薬が幼虫が付着するとですね、死滅できるということもありまして、この時期に散布をしていただくということになります」

農業や地域の景観にも悪影響を及ぼすクビアカツヤカミキリ。被害を広げないための対策が急がれます。