氷見市の冠水なぜ長引いた 排水能力を上回る大雨
今回の大雨で氷見市では広い範囲で冠水し、地域によっては水が引くまでに長い時間がかかりました。その背景には、海面より低い土地があること、そして、これまでの想定をはるかに上回る降水量がありました。助田記者のリポートです。
助田記者
「浸水被害が大きかった地区を流れる万尾川です。周辺には海抜0メートルの低い土地が広がっています」
大雨の翌日。空からの映像では、仏生寺川と万尾川の2つの川にはさまれた地域で広く冠水しているのが確認できました。
今回、水があふれた万尾川は、下流域の標高のほうが高いため普段から強制的に排水が行われています。
氷見市土地改良区 桶元勝範 常務理事
「サイホンでこちらのほうに万尾川の水を排出する仕組みになっています」
農林水産省の施設で、氷見市土地改良区が委託を受けて管理する十二町潟排水機場です。24時間365日稼働していて、万尾川などの水は常にこの集水槽に集められ、仏生寺川などに排水されています。大雨当日は何が起きていたのでしょうか。
氷見市土地改良区 桶元勝範 常務理事
「私が午前6時半に到着したときには目盛りの7のところ、あこのところまで水位があがっていましたので、27日の未明から4台のポンプをフル稼働して29日の夜中まで稼働し続けた」
排水機場では、ポンプ4台を使って最大、毎秒34.4トンの水を仏生寺川へ排水できます。1日の降水量141ミリまで対応することができますが、今回の大雨では12時間で観測史上最大となる317ミリの雨が降りました。
氷見市土地改良区 桶元勝範 常務理事
「経験したこともないし、考えられないような水の入り方、大量の水が排水機場に押し寄せてきたということでした」
排水が追いつかず、万尾川では土地の低い地域に水が流れ込む形になりました。1983年に設置されたこの排水機場は今後、国が全面改修する計画で、ポンプ能力の増強も計画されているといいます。
氷見市土地改良区 桶元勝範 常務理事
「今回、被災された方々には本当にお見舞いを申し上げたいと思います。私どももお話を聞いても現場を見ても心が痛みます。そういった中で地域の安全安心そういうものを守る施設として今後も貢献していきたい」
