RKC高知放送

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9月1日は防災の日です。
高知県黒潮町の高校で、地域の住民などが参加した夜間の避難訓練がおこなわれました。
夏場の避難所生活を想定した訓練。参加者たちが感じたことは。

■訓練の様子
「あと6分で津波到達します。走らなくていいの?(教員)考えて。走ろう」

8月28日、黒潮町で行われた夜間の避難訓練。

津波からの避難のほか、避難所での生活や夏場の過酷さを体験してもらおうと大方高校が企画しました。

夏の夜間訓練は2026年で2回目の開催で、大方高校の地域創造コースの3年生や、地域の住民、県外の学生や防災士など約40人が参加しました。

■参加した人
「マイトイレを買ったのでその組立を教えてもらいたいのと、(避難所体験)どんなふうな感じかなと見に来た」

午後5時半、南海トラフ地震を想定した避難訓練が始まりました。
黒潮町では最大で高さ34.4メートルの津波が予測されています。

訓練の参加者は、互いに声を掛け合いながら避難所となる学校まで経路の安全を確認しながら避難をおこないました。

■大方高校の生徒
「どこが壊れるか見てた時に、ほとんどブロック塀で、これが壊れてきたら足場やばいだろうなって思ったし、高齢の方とか小さい子とか避難苦戦するだろうなと思った」

避難後は学校の体育館で、参加者が役割を分担してテントや簡易トイレ段ボールベッドづくりなど、避難所の開設準備に取りかかりました。

なかでも、参加者が苦戦したのは、今回初めて訓練に取り入れた仮設シャワーの設置です。

水の再利用が可能な仮設シャワーを利用することで、災害時に重要な「水」を有効に使うことが出来ます。生徒や教員など約10人が協力し、完成までにかかった時間は約2時間半─。

■大方高校の生徒
「めちゃくちゃ難しかった。1人じゃ絶対できないし、4人集まってもギリギリ。初見でやるには難しい」

一方、地域の住民たちが準備していたのは、自宅から持ってきた簡易トイレの組み立てです。
家に準備はしていても、組み立てるのは今回が初めてです。

災害時、防災グッズなどの事前の準備は大切ですが、実際に使い方を確認して慣れておくことも重要になります。

避難所開設の準備が終わり、これからおこなわれるのは避難所の「暑さ」体験です。

午後10時すぎ、体育館の中の室温は30度、湿度は70パーセントを超えています。
体育館にエアコンなどの空調設備はなく、7月下旬に発生した熊本地震でも学校の体育館など避難所での「暑さ」が大きな課題となっています。

■参加した人
「(猛暑の日)熱中症とかになる人が増える。ここにいるより外いたほうがいいくらい暑い」
「蒸し暑い。温度的には我慢できそうだが、寝ることを考えると蒸し暑さはなかなか厳しい」
「とてもとても耐えられない。(熊本地震で)今避難している人がどれほど辛いのかって考えると、とにかく涼しく過ごせるような場所が必要だと感じた」

県内の避難所の多くは学校の体育館が使われていますが、文部科学省が学校の体育館への冷房設備の設置状況について調査を行っています。

それによりますと、2026年5月1日時点で、県内で避難所に指定されている小中学校232か所のうち、体育館に冷房設備が設置されているのは38か所で、設置率は16.4パーセントと、設置が進んでいない状況です。

身体的にも精神的にも被災者に大きな負担がかかる避難所での生活。
今回の訓練は生徒や地域の人たち、それぞれができることを考えるきっかけになりました。

■参加した人
「(シャワー設置)何も分からない人達を配置したから」
「実際分からなかったろ?」
「分からなかったら、力仕事しかできなかった。水運んだりとかできなかった」

南海トラフ地震で甚大な被害が想定される県内─。災害に備えて、日頃からできることを準備し、災害が起こった時に対応できるようにしておくことが大切です。