名古屋市中区のマンションから飛び降りた際に、女性を巻き込んで死亡させたとして男が逮捕された事件で、女性の両親が8月31日、男に接見しました。

亡くなった朋来さんの父親:
「娘をあのような形で亡くした遺族としては、許せない気持ちでいっぱいです。本人が知っていることをすべて話してほしい」

 男の接見を前にこう語るのは、愛する娘を突然失った両親です。

 警察によりますと、娘の稲葉朋来さん(23)は7月19日未明、中区栄5丁目の歩道を友人と歩いていたところ、マンションから飛び降りたとみられる男に巻き込まれ、亡くなりました。

亡くなった朋来さんの父親:
「この辺に倒れていたと聞いています。信じられなかったし、嘘であってほしいと思いながら車を走らせて、病院に着いた」

 警察は8月27日、歩行者を巻き込む危険を予見できたにもかかわらず、注意を怠ったと判断し、重過失致死の疑いで田口伸成容疑者(29)を逮捕しました。

 これに対して両親は…。

亡くなった朋来さんの父親:
「以前から人通りが多いことも分かっているし、重過失致死罪でとどまっていることは、私個人としては納得がいかないですね」

 田口容疑者が「歩行者に当たれば死ぬかもしれないが、それでも構わない」と考えた、未必の故意があったのではないかと主張。殺人での立件を求めています。

 真意を直接聞くため、2人は31日、愛知県警中署で田口容疑者と接見し、およそ15分間、話を聞きました。

亡くなった朋来さんの父親:
「『大切なご家族をこのような形で、申し訳ございませんでした』というのは聞きましたけど」

Q.容疑者から歩行者に当たる可能性の話は?
亡くなった朋来さんの父親:
「当然ありました。そこを確かめたくて、本人に会った次第です。生きて償っていただかなければいけないと思っています」

 両親に対して「歩行者にぶつかる可能性は分かっていた」などと打ち明けたという田口容疑者。

 警察は認否を明らかにしていませんが、飛び降り自殺を図ったとみて、引き続き調べています。