30日、ネパール中部ヌワコート郡で、水力発電所付近の捜索活動をする救助隊員ら(首相府のSNSより)

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 【カトマンズ=青木佐知子】ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流の発生から6日目となる31日、ネパールでは水力発電所のトンネル内に閉じ込められた可能性がある作業員らの救出が焦点となっている。

 30日夜時点での死者数は、ネパール側で788人、中国側で16人の計804人に上る。

 ネパールの地元メディアは、被災地の水力発電所のトンネル内に少なくとも35人が閉じ込められている可能性があると報じている。

 ネパール政府によると、中部ヌワコット郡の発電所で30日、軍が発破作業を行い、救援隊がトンネル内にロープで降下して状況を探ったが、反応はなかった。重機を投入し、作業を続けているという。

 バレンドラ・シャハ首相は30日、「政府は救出活動を強化している」とSNSに投稿し、中国やインド、韓国の専門家チームと協力して複数の水力発電所で捜索を進めていると説明した。

 ヒマラヤ山脈に抱かれたネパールでは、標高差を生かして電力供給の大半を水力発電に頼っている。多くの発電所は海外から技術協力を受けており、行方不明者には外国人の建設作業員や技師も含まれているとみられる。中部ラスワ郡でも、中国の専門家がトンネル内を3キロ・メートルにわたり捜索した。