喜ぶ佐藤淑乃(左)(C)volleyballworld

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バレーボール ▽アジア選手権女子3位決定戦 日本ーイラン(30日、中国天津

 3位決定戦に回った世界ランク6位の日本は、同38位のイランと対戦し、第1セットを25―21で先取した。

 勝てば28年ロサンゼルス五輪の出場権が懸かる“第二の道”27年夏のW杯の切符を獲得。ヒジャブをかぶりプレーするイラン先発6人の平均身長は日本より7センチ高いやく183センチ。高いブロックを見せた。

 第1セットの先発は主将の石川真佑(エジザジュバシュ)、対角に佐藤淑乃(ミラノ)、セッター・関菜々巳、対角に得点源の和田由紀子(ともにブストアルシツィオ)、ミドルブロッカーは島村春世(群馬)、ブロック職人・山口真季(KUROBE)、リベロは福留慧美(姫路)が入った。

 11―12の劣勢から日本は佐藤のレフトからのスパイクで勢いを引き寄せ、そこから3連続得点で逆転した。イランの長身184センチのオポジット・エラヘらに対し、この日先発したMB山口が16―14の場面で持ち前のブロックで攻撃を止めた。21―16からイランに4連続得点で粘られたが、佐藤がレフトから強打を決めた。リリーフサーバーの北窓絢音(SAGA久光)のサーブで流れをつくり、相手のパスミスに対して佐藤がダイレクトに決めるなど、終盤に振り切り、先取した。

 優勝チームにロス五輪の出場権が与えられた今大会。29日の準決勝で日本は、ランク17位で前回23年大会覇者のタイに1―3で敗れた。通算53勝9敗、7月のネーションズリーグでは3―1で快勝するなど、直近4連勝の相手に完敗。この2年、目標に掲げてきた「最短で切符獲得」を果たせず、チーム2位の15得点を挙げた和田由紀子(ブストアルシツィオ)は「押された場面で負けてしまう私たちの弱さ。(アタックが)決まらなくてセッターをたくさん苦しめてしまった」と号泣した。

 だが、まだ五輪への道は閉ざされたわけではない。悪夢の敗戦から一夜明け、準決勝で中国に0―3で敗れたイランとW杯切符を争う。前回大会(3〇0)以来、3年ぶりの対戦で、通算8戦全勝の失セットは22年AVCカップでの1セットのみ。だが、長身184センチのオポジット、エラヘらアジアにはあまりいない高さが脅威の難敵だ。

 今大会の上位3チームに与えられるW杯は、有資格を除いた上位3チームに入れば、五輪切符をつかむ。そこで逃せば、28年6月の世界ランクで決まる最後の3枠を目指すことになる。ただ、欧州の強豪が目の色を変えて臨んでくる同大会での表彰台は、日本にとって険しい道のりだ。それでも石川は敗戦後、「明日の試合もある。しっかり自分たちのバレーボールをすること」と言葉を振り絞った。敗戦から顔を上げ、日本らしいバレーを取り戻し、はい上がるしかない。

 ◆バレーボール女子のロサンゼルス五輪への道 五輪開催国の米国を含めて12チームが出場。五輪予選を兼ねたアジアを含む各大陸選手権で優勝した5チームが獲得。次に来年夏に行われるW杯(米国、カナダ)で有資格国を除いた上位3チームに付与され、最後の3枠は28年6月のネーションズリーグの1次リーグ終了時点での世界ランク上位3チームが滑り込む。