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 ◇バスケットボール男子 27年W杯カタール大会アジア2次予選 日本 106―78 サウジアラビア(2026年8月27日 サウジアラビア・ジッダ)

 F組初戦で世界ランキング22位の日本は同65位のサウジアラビアに106―78で大勝した。24年パリ五輪以来2年ぶりに代表復帰したエースの八村塁(28=クリッパーズ)が両チーム最多29得点をマーク。別格の決定力で白星発進に導いた。2次予選は1次予選の成績を持ち越し、日本は通算5勝2敗のF組2位。31日にトヨタアリーナ東京でカタールと対戦する。

 八村がコートを支配した。開始13秒で中間距離のジャンプシュートを決めてチーム初得点。日本に勢いをもたらすと、第1クオーター(Q)残り7分56秒、スチールから一気に駆け上がって左手で豪快ダンクを叩き込んだ。15―14の残り4分23秒に悠々と3点シュートを成功。「出だしからしっかりやっていきたい」と臨んだ8年ぶりのW杯予選で、別格の決定力を見せた。

 27分42秒のプレータイムで29得点。リードを大きく広げた第4Qには1対1で仕掛けて後方にジャンプしながら難なくシュートを沈めた。18得点の前半は3点2本を含む6本のシュートを1本も外さなかった。最終的なフィールドゴール成功率は4本中3本成功した3点シュート含め驚異の79%を記録。相手の動きを読んでド派手なブロックを見せるなど、守備でも圧巻のパフォーマンスだった。桶谷監督が「彼の個人技に助けられた。やはり凄い」と賛辞を贈れば、ガードの河村は「一つ一つのプレーに華がある。チームメートながら、ファンみたいに見ていた」と舌を巻いた。

 世界最高峰のNBAで8季目を迎える。強化方針などを巡っての日本協会との確執を経て、パリ五輪以来2年ぶりに代表に復帰。ベテランの域に入り、周囲とのコミュニケーションを積極的に図るようになった。「日本は今、黄金時代。それを無駄にしてはいけない」という思いがエースを突き動かす。合宿中のつかの間のオフには地元・富山に帰り、英気を養った。

 3大会連続のW杯へ、日本は100点ゲームで好発進。八村の個の力を生かすためのスペースづくりも奏功した。桶谷監督は「世界で勝つには決定力が大切。塁が証明してくれていると思うし、周りのプレーヤーもそれに続いていきたい」と言った。大黒柱の帰還による化学反応が、無限の可能性をもたらす。

 ≪自己2番目の29得点≫八村の29得点は国際連盟の公式戦では21年東京五輪1次リーグ、スロベニア戦の34得点に次ぐ自己2番目の記録。19年8月の親善試合ニュージーランド戦では35得点をマークしている。

 ▽W杯アジア2次予選 12カ国が2組に分かれて来年3月まで行われる。1次予選の成績を持ち越す。開催国カタールを除いた組の上位3カ国が本大会出場となり、4位でも成績次第で切符を得られる。来年8月の本大会でアジア最上位になれば、12チーム出場の28年ロサンゼルス五輪切符獲得となる。そこで決まらない場合は4枠を争う世界最終予選に回る。