平石洋介氏 楽天コーチ時代に星野監督の采配を覆した冷や汗“事件”「言わなアカン」
楽天監督などを歴任した平石洋介氏(46)が、元巨人ヘッドコーチ・岡崎郁氏(65)のYouTube「アスリートアカデミア」に出演。楽天コーチ時代、星野仙一監督の采配を覆させた冷や汗ものの“事件”を振り返った。
33歳になる2013年に1軍打撃コーチ補佐となり、翌2014年には打撃コーチに就任した。
星野監督による抜てきだった。
その若さでコーチになったとき、平石氏は「相手が星野さんであっても絶対言わなアカンことは言わないと」と腹をくくっていた。
その時が来た。ある試合の終盤で、星野監督から「ランナー出たら○○にバントの準備させとけ」と、代打要員の指示をされた。
平石氏は「実はその選手は器用そうに見えてバントがあまりうまくなかった。一番うまいのは森山(周)。だが、そのときは勝負所の代走要員だった」と振り返った。
監督の指示は絶対であり、その選手がバントを失敗しても自身の責任は免れるかもしれない。だが、平石氏は「もし代走よりバントが大事なら森山を行かせてもらえないでしょうか」と進言した。
しかも「森山となら心中できます」とまで言ってしまった。
星野監督は「よし、分かった。森山行かせえ!」と自身の決断を覆し、平石氏の進言を受け入れた。
「言ったはいいものの…」いざ、森山を代打に送り出した平石氏は手に汗をかきながら初めてベンチで祈ったという。
信じた森山は1球でバントを決めてくれた。
平石氏は「その後から星野さんとの関係が変わった。よく食事も誘っていただけるようになって、監督室でもいろんな話をさせていただくようになった」と振り返った。
そこまで聞いた岡崎氏は「それまで懐に入ってくる人がいなかったんだろうね」と感心していた。
