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替え玉受験で罪に問われた元塾講師の男は、裁判で「合格させなければと思った」と述べました。

―どうしても合格させなければという気落ちが強くなり替え玉を本人に提案した―

緊張した様子で替え玉受験をした理由を答えたのは、個別指導塾の元塾講師野口瑞希被告(35)です。

起訴状などによりますと野口被告はトライ天王寺駅前校で講師をしていた去年9月、教え子になりすまして英検2級を受験、合格したスコアを近畿大学の入試で使ったとして偽計業務妨害などの罪に問われています。

警察によりますと、野口被告は英検の受験
▼名前は教え子
▼顔写真は自身のもの
で行い、会場では顔写真のない本人確認証を提示。

そして近大の入試ではなりすましがばれないように、自身の顔写真と教え子の顔写真をAIで合成し、2人の顔の特徴を組み合わせた加工写真を提出したといいます。

英検側も近大側もなりすましに気付けず、入学後に学生証の顔写真を見た教え子の家族が気づき、替え玉受験が発覚したということです。

警察の取り調べに対し、野口被告は「指導するより自分が英検を受けた方が手っ取り早いと考えた」と供述しています。

27日行われた初公判で黒いスーツに紺色のネクタイを締め、法廷に現れた野口被告は、起訴内容について問われると「間違いございません」と答えました。

続く冒頭陳述で検察側は「教え子の学力では合格が困難と替え玉としてなりすました」と指摘しました。

一方、野口被告は被告人質問で「塾の講師として平均で月260時間働き、3年間ほぼ休みがなく心身に疲弊感があった。スケジュールが過密で授業を増やすことが不可能だったが、合格させなければと思った」などとしたうえで、教え子などに謝罪の言葉を述べました。

検察は「他の受験生の合格もくるわせた、制度の根幹を揺るがす犯行」などとして拘禁刑2年を求刑。

弁護側は罪を認めて反省しているなどとして執行猶予付きの判決を求めました。

判決は10月1日に言い渡される予定です。