宇宙関連産業に関する連携協定を結んだ(左から)黒岩知事と早稲田大の田中理事長=26日、県庁

 一般の民間人が気軽に宇宙旅行ができるよう、健康的で快適に滞在できる環境を実現する─。こんな将来を見据えて、早稲田大が26日、相模原市緑区の橋本地区に宇宙関連の研究拠点を設置する方針を明らかにした。宇宙関連産業の振興に向けて研究成果の還元や人材育成などを行う連携協定を県と締結。同大の田中愛治理事長は「県は人工衛星などで最先端の取り組みをしている。宇宙で得られた成果を地上へ還元するといった双方向の価値創出を県と実現していきたい」と期待を寄せる。

 これまでの宇宙活動は、高度な訓練を受けた宇宙飛行士による任務遂行が前提だった。一方、近年では民間企業の宇宙事業参入が相次ぎ、「宇宙旅行元年」と言われた2021年には宇宙を旅した民間人が29人となり、宇宙飛行士の19人を上回った。

 同大は近い将来、多くの民間人も宇宙を飛行する時代が到来すると見据え、十分な訓練を受けなくても宇宙で健康で安心して快適に生活できる空間の実現を目指して研究を進めてきたという。