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厳しい残暑と水不足が果物に影響を与えています。愛媛では収穫前のミカンが変色、農家を悩ませています。猛暑の影響は、スダチにもでているんです。ポン酢を生産停止にしたメーカーもありました。

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24日は、じりじりと強い日差しが照りつけました。ついつい食べたくなるのが、酸味がきいて、さっぱりとしたミカンのジェラートです。

東京・台東区の店では、愛媛県産のミカンにこだわり、蛇口からでる、果汁100%のミカンジュースも看板商品です。ところが、今このミカンにある心配事が…

I'm mikan・大藪真貴子さん
「今年は農家に話を聞くと雨が降らない、猛暑で育成不足・乾燥したり。これが続くと不安なところはある」

収穫量が減ってしまう懸念があるといいます。

I'm mikan・大藪真貴子さん
「ミカンのとれる量によって、作れるジュースの割合も変わる。仕入れ先も増やせるよう頑張りたい」

■ミカン農家「最後には黒く腐っていく」

産地では何が起きているのか。ミカンの一大産地、愛媛県宇和島市では…

ミカン農家・小清水千明さん
「日焼けがすごい」

収穫前の緑のミカンが“日焼け”で黄色く変色していました。その原因は、猛暑と雨不足です。

宇和島市では、夏の厳しい暑さに加え、今月6日までのおよそ1か月、ほとんど雨が降っていませんでした。

ミカン農家・小清水千明さん
「最後には黒く腐っていく。気温が高すぎる・病気がでる、虫が発生する弊害もでてくる」

■地元JA、9年ぶり「干ばつ対策本部」設置

名産ミカンのピンチに、地元のJAは9年ぶりに「干ばつ対策本部」を設置しました。

スプリンクラーを使った水やりなど、対策を始めていますが…

JAえひめ南 果樹専門指導員・田中孝史さん
「自然降雨の量とは全然追いつかない。やらないよりやった方がいいと」

■西日本の多くが平年より1.5℃以上高い

猛暑と雨不足で苦しむのは、愛媛県だけではありません。

23日までの1か月半、どれだけ暑かったかを示した図では、西日本の多くが平年より1.5℃以上高い赤色を示しています。

降水量をみてみると、西日本は広範囲で平年より30%以下しか雨が降っていない茶色の地点が確認できます。

■対策…今年から日焼け防止剤散布

長崎県では、「異常気象対策連絡会議」を開催しました。

長崎県農林部・村上慎一郎次長
「長期化した場合、農業用水不足・農作物への影響が懸念」

宮崎県ではミカンの“日焼け”を減らそうと、試験的にある対策を行っています。

ミカン農家・小窪聖也さん
「白いカルシウム剤を上から散布。物理的に日焼けを予防」

こちらの農園では、今年から日焼け防止剤を散布しました。その結果、8割ほどが日焼けせずに済んだということです。

■料理長“スダチ価格が上がる懸念”

猛暑は別のかんきつ類にも影を落としています。

スダチが冷たいそばの上に、何枚も敷き詰められています。都内のそば店で提供されている夏場限定の人気メニューですが…

松玄 恵比寿・菊池裕料理長
「価格が上がってしまう懸念はあります。今は順調ですけど、これから先ちょっと気になる」

■スダチ農家「年々やめる人が増えている」

国内のスダチの9割以上を生産する徳島県では…

スダチ農家・佐々木裕之さん
「近年の暑さで、農作業が思うように進まない。年々やめる人が増えている」

スダチは炎天下、手作業で1つ1つ収穫されます。

過酷な農作業の現場では、猛暑による負担や高齢化などで、スダチの栽培をやめる農家が相次いでいるというのです。

農家の減少は収穫量にも影響し、2013年に5800トン以上だった収穫量は、10年で6割以下に減少しました。

■スダチ果汁使った「ポン酢」生産停止判断

影響は食卓にもでています。スダチ果汁を使ったポン酢が生産停止になったのです。

去年の猛暑で徳島県産のスダチから質の良い果汁を確保できず、生産停止の判断を下しました。

旭食品・高田雅規専務
「10月の再開に向けて動いていこうと、いろいろと回っている状況」

気象庁は、西日本で気温の高い状態が今後1か月程度続く見込みで、農作物などの管理に十分注意が必要だとしています。