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 ◇セ・リーグ 広島3―2巨人(2026年8月23日 東京ドーム)

 広島が秋山翔吾外野手(38)の奮闘で巨人に3―2で競り勝った。8回に決勝の左犠飛を放ち、6回にはチーム40イニングぶりとなる適時打も放った。4回に同点ソロを放った同学年の巨人・坂本にも負けぬ輝きを放ったいぶし銀。同一カード3連敗を阻止し、8月は6戦全敗だったビジターで初勝利に貢献した。

 3度の得点シーンにはすべて秋山が絡んだ。佐々木の遊ゴロ併殺崩れの間に挙げた4回の先制点は、1死一、二塁からの左前打で満塁機を築いた。1―1の6回1死一、三塁は小笠原から右前打を放ち一時勝ち越した。

 再び追いつかれて迎えた8回1死一、三塁の場面。再び勝ち越しとなる左犠飛が決勝点になった。ヒーローインタビューでは「最低限の仕事」と振り返ったが、そこにはベテランならではのしたたかな裏打ちがあった。

 「坂倉のところで球筋とかタイミングとか見られたので。同じ左打者で今日の打順、サク(坂倉)の後ろっていうのはやっぱり大きかったですよね。配球は多少違うけど、ほぼ同じシチュエーションでしたから」

 4番・坂倉が不動の中、後ろの5番に座るのは19日の中日戦以来だった。「今日だけじゃないんですけど、前のサクがアウトになった時は取り返してあげたい」の言葉通り、8回は直前に一飛に倒れた僚友の“二の矢”として仕事を果たした。

 ただ、広島にとってはヒヤヒヤの勝ち越しシーンだった。三走・菊池は本塁を駆け抜けたが、この間に二塁へ猛然とタッチアップを試みたファビアンの走塁は微妙な「セーフ」の判定だった。巨人・橋上監督代行がリクエスト。ヘッドスライディングでタッチをかいくぐったが、タイミング的にはアウトだった。菊池の生還が二塁アウトよりも遅いと見なされ、二塁アウトなら併殺で得点なしという最悪の事態が起こるところだった。

 「チームとしてあれがOKかどうか、というところもあるし、本人もすごく反省していたので。打つ打たないとは別に、きっちり守って細かいサインプレーなどがちゃんとやれた方が、年間通して変な負け方をしないと思うんですよね」

 ベテランならではの分析を口にする一方、同じ88年生まれで親交のある巨人・坂本の活躍には表情が崩れた。「僕がホームランをバカバカ打てるわけじゃないですけど、やれることをしっかりやって。自分で仲が良いって言うのは変だけど。仲良くしてもらってます」と周囲を笑わせ、帰りのバスに乗り込んだ。 (石塚 徹)