「どんな味なんだろう」 ダイオウグソクムシを見た同僚が一言 近縁種オオグソクムシの唐揚げを注文 気になるお味は?【漫画】
深海生物と聞くと、「グロテスク」「観賞するもの」というイメージが強く、食べることを想像する人は少ないでしょう。そんな深海生物の"意外な食体験"を描いた漫画『グソクムシの思い出』(作:バク・タダノさん)が、Instagramで投稿され注目を集めています。
それは、作者が静岡県沼津市にある「沼津港深海水族館」を8年ぶりに訪れたときのことです。同館は日本で唯一、深海生物に特化した水族館として知られています。
深海生物といえば、変わった形態をしている生物が多いのが特徴です。館内では、海の中を走るように移動するアンコウの仲間「アカグツ」や、常に逆さまで砂底に張り付く「サカサクラゲ」、まるで空を飛んでいるように泳ぐ「セミホウボウ」など、不思議な姿の生き物が次々と登場します。作者は「何だこいつぅ…!!」と驚きながらも見学を楽しむのでした。
そのなかで、展示されていたダイオウグソクムシの写真を同僚の女性に送りながら、作者は「ダイオウグソクムシってどんな味なんだろう…」とふと思います。すぐに調べてみると、近縁種のオオグソクムシを食べられる店があることを知りました。
ちょうどそのとき、写真を受け取った同僚から「かっこいい! この子って食べられるのかな。どんな味なんだろうね」という作者と同じことを考えていたようなメールが届きます。驚いた作者は、オオグソクムシが食べられる店へ一緒に行こうと誘い、同僚も「行きましょう!」と快諾しました。
後日、2人は実際に店を訪れ、「オオグソクムシの唐揚げ」を注文します。料理はオオグソクムシの姿をそのまま残した状態で提供され、レモンが添えられたインパクト抜群の一皿ででした。
実際に食べてみると、その味は「エビやシャコみたいで普通に美味しい」と作者は語っています。投稿には実際の写真も添えられており、見た目とのギャップに驚かされます。
同作について、作者のバク・タダノさんに話を聞きました。
改めて振り返ると珍しい体験だったな
― 同作を「描きたい」と感じられた理由について教えてください。
久しぶりに沼津港深海水族館を訪れ、ダイオウグソクムシを見たことで、昔オオグソクムシを食べたことを思い出しました。改めて振り返ると珍しい体験だったなと思い、漫画にしてみようと思いました。
― 同僚の方とオオグソクムシを食べに行かれたことも興味深かったですが、当時の思い出があれば教えてください。
味はエビやシャコに近く、とても美味しかったです。そのお店はジビエや珍しい食材を提供しているお店だったのですが、ジビエのお店自体に行くのも初めてだったので、とてもワクワクしていたことを覚えています。
―同作のように、日常の何気ない出来事を描く作品が多いと感じますが、作品制作において大切にされていることがございましたら教えてください。
できる限り、ポジティブなこともネガティブなことも、自分が感じたことを素直に描くよう心がけています。これからも、日常の中で気づいたことや感じたことを、自分らしく漫画にしていきたいと思っています。
(海川 まこと/漫画収集家)
