失業の男性、飢餓状態に陥り急性腎不全に=中国ネット「これが2026年のこと?」「景気が悪い」
中国メディアの南方都市報は20日、失業した男性が飢餓状態に陥り、急性腎不全になったと報じた。
浙江大学医学院附属第一医院によると、30歳の楊(ヤン)さんは失業し、ネットローンを抱えるなど経済的に困窮。10日間、自宅でビスケットなどの菓子だけを食べて空腹をしのぎ、菓子を食べ切ったその後の10日間は空腹になると水を大量に飲んでいた。
21日目、腹部にけいれん性の痛み、めまい、全身の脱力、歩行困難などの症状が現れ、自宅で転倒して起き上がれなくなった。楊さんは救急車で深セン市内の病院に搬送され、急性腎不全と診断された。
楊さんは両親の実家である江西省で治療を続けていたが、3回の血液透析を受けた後、両目に異常をきたし、ぼんやりとした光しか見えなくなった。その後、浙江大学医学院附属第一医院に転院。そこで医師は、見逃されていた「ウェルニッケ脳症」というビタミンB1の著しい欠乏によって引き起こされる急性の神経系疾患を発見した。
楊さんは20日間にわたって極度の飢餓状態にあり、さらに複数回の血液透析によってビタミンB1の排出が進んだことで、脳内の眼球運動や平衡感覚、認知機能をつかさどる部位が選択的に損傷し、視力障害を引き起こしたという。
楊さんはビタミンB1を投与され、翌日には目で光を感じられるようになった。その後の治療で腎機能も回復し、血液透析に頼る必要もなくなったという。
医師は、長期間の飢餓状態の後に突然食事を取ることや、アルコール依存、長期間の嘔吐などによってもビタミンB1が欠乏する可能性があり、重症化すると不可逆的な脳損傷につながることがあると注意を呼び掛けている。
中国のSNS・微博(ウェイボー)では関連ワードがトレンド1位に。ネットユーザーからは「悲惨。ご飯も食べられない人がいるなんて」「これが2026年のことかよ」「景気が悪く、金を稼ぐのも難しいし、物価も高い」「うちの村でも30代の男性が仕事がなくて餓死した」「彼は肉体労働が嫌だっただけだろう。そうでなければ仕事はある」「臨時の仕事でもやるべきだ」「統計だと、彼も失業者に含まれないんだろうな」「どんなに困窮してもご飯を食べないとどうにもならない」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

