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先週13日の豪雨で、千葉県では大規模な冠水が起きました。原因として、「内水氾濫」が起きた可能性が指摘されています。そこで今回の#みんなのギモンでは、「都市部でも…内水氾濫リスクとは?」をテーマに解説します。

■浸水被害、なぜ拡大?

冠水の原因ですが、大雨災害に詳しい東京通信大学の松尾一郎特任教授によりますと、記録的な豪雨により「内水氾濫」が起きたと考えられるということなんです。

内水氾濫は河川があふれる氾濫とは違い、下水道や用水路などの排水能力を超えることで、水があふれてしまうことを指します。

13日の千葉市の1時間ごとの雨量を示したグラフでは、特に、午後6時ごろから午後7時ごろにかけてが雨のピークとなっています。

松尾特任教授によりますと、この時間帯に重なったのが「大潮の満潮」です。13日は満潮と干潮の差が大きくなる大潮、つまり普段の満潮よりも潮位が高くなる時期でした。その大潮の時期の、水位が最も高い満潮を迎えたのがこの時間だったということなんです。

■大雨と大潮の満潮が重なり「バックウオーター現象」か

雨のピークと大潮の満潮が重なってしまったことで起きたと考えられる現象が「バックウオーター現象」です。意味合いとしては「逆流」なんですが、そもそも川の水は上流から下流に流れ、最後は海に合流しますよね。

通常はこうして雨水が海に流れていくんですが、今回の豪雨では、大量の雨水が海の方に流れていきましたが、満潮で海の潮位が高い状態だったため、うまく海の方に流れていかずに、逆流してしまったと考えられるということなんです。そうなることで、川の氾濫や内水氾濫につながったと考えられています。

■千葉での水害 どこで起きた?

被害にあわないために私たちができることとして、ハザードマップを確認しておくという方法があります。

ウェザーニュースがまとめた千葉県の地図では、「川の氾濫による浸水想定区域」が水色で示されています。そして、周辺の地域よりも標高が低い「低位地帯」はピンクで、先週13日、およそ1万人のユーザーから「冠水報告」があった地点は黄色の点で示されています。

川の氾濫による浸水想定区域、もしくは低い土地以外の場所で報告されたのは55.7%でした。水害のリスクが高くないと考えられていた場所でも、多くの冠水、浸水被害が発生していたということになります。

■住んでいる地域の災害リスク確認を

ここで押さえておきたいのが、水色やピンクで示された場所以外でも内水氾濫のリスクがあるという点なんです。ハザードマップには、川の氾濫による水害以外にもいろいろな種類があるということを知っておいていただきたいんです。

例えば、京成千葉駅では13日、一帯が冠水し、建物の中にも水が押し寄せました。そして、この場所を千葉市が公表しているハザードマップで見てみますと、川の氾濫による洪水は、想定される地域には入っていないんです。一方で、内水氾濫での浸水は想定されていました。

内水氾濫はアスファルトで地面に雨がしみこみにくい場所、さらにはアンダーパスなど構造上くぼんでいる場所など、川から離れた都市部などでもリスクがあります。

ですから、ハザードマップを確認する時は川の氾濫による浸水だけでなく、内水氾濫のリスクがあるかどうかも確認する必要があります。

さらに、土砂災害、高潮、津波など、ハザードマップには他にも種類がありますので、自分が住んでいる地域にどのような災害のリスクがあるのか、あらかじめしっかりと確認しておくことが命を守ることにもつながります。

いざという時に慌てないためにも、できる備えをいまから始めておくことが大切です。そして、いざという時、リスクのある地域から離れるですとか、垂直避難をするといった早めの行動も大切です。

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、 日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)