なぜかお金が貯まらない人に共通点、元銀行員が明かす「お金のプロがしないこと5選」【後編】
前編では、「銀行預金オンリーにしない」「ポイント目当ての買い物をしない」といった、お金を守るための習慣を紹介した。桜井さんによると、資産を築く人ほど目先の損得に振り回されず、お金をどう管理し、何に使うかを意識しているという。後編では、さらに日常の中に潜む“お金が貯まらない原因”と、その改善のヒントを探る。
■お金のプロがしないこと3 「コンビニ通い」
私はコンビニを「便利だから」という理由だけで毎日利用することはありません。
もちろん急ぎのときや必要なときは利用します。しかし、毎日のコーヒーや飲み物、お昼ご飯を何となくコンビニで買う習慣は、お金が減る大きな原因になります。
例えば1日1,000円使えば、年間では36万円以上になります。
銀行員時代、多くの資産家の生活を見てきましたが、本当に資産を築いている方ほど、小さな出費を軽く考えていませんでした。
私自身も銀行員時代は、お弁当を持参したり、水筒を持ち歩いたりと、小さな工夫を続けていました。節約が目的ではなく、「無意識の出費を減らす」ことを意識していたのです。
■お金のプロがしないこと4 「サブスク放置」
私が定期的に見直すものの一つが、サブスクです。
動画配信、音楽配信、オンラインサービス、アプリなど、月々数百円から数千円なので気付きにくいですが、使っていないサービスが積み重なると年間では数万円になることもあります。
私は半年に一度は契約内容を確認し、「最近使っていない」と感じたものは迷わず見直します。
副業や起業を経験して感じたのは、お金を増やすことよりも、無駄な固定費を減らす方が結果が出るのが早いということです。
固定費は、一度見直せばその効果が毎月続きます。だからこそ、最初に手を付けるべき支出だと考えています。
■お金のプロがしないこと5 「宝くじ頼み」
私は宝くじを「資産形成」として買うことはありません。
年末ジャンボなどをイベントとして楽しむことを否定するつもりはありません。しかし、「これで人生を変えたい」と期待してお金を使うことはしません。
私が銀行員時代にお会いした資産家で、「宝くじで資産を築いた」という方には一人も出会いませんでした。
一方で、知識に投資し、自分の経験を積み重ねた方は、着実に資産を築いていました。
私自身も38歳から経営やマーケティングを学び始め、副業を8年間続けました。その積み重ねが46歳での独立につながり、起業初年度で年商1億5,000万円を達成することができました。
人生を変えるのは運ではなく、日々の行動の積み重ねだと私は信じています。
■お金持ちは「小さな習慣」が違う
「お金を増やす方法」を知りたいという方は多いですが、私がお伝えしたいのは、その前に「お金が減る習慣」を見直してほしいということです。
今回ご紹介した5つは、どれも特別な知識や才能が必要なものではありません。毎日の買い物の仕方、固定費の見直し、お金の置き場所を少し変えるだけです。
24年間銀行で数多くの家計を見てきて感じたのは、資産は一度の大きな成功で築かれるものではなく、小さな習慣の積み重ねでつくられるということです。
私自身も今なお、「本当に必要な支出か」「将来の自分にプラスになるお金の使い方か」を自分に問いかけるようにしています。
お金の管理は我慢の連続ではありません。未来の自分や家族のために、お金の使い方を選ぶことです。今日の小さな選択が、5年後、10年後の大きな安心につながっていくはずです。
桜井 潤一(さくらい・じゅんいち)/株式会社ユニバーサルバンク 代表取締役
早稲田大学卒業後、大手銀行に24年間勤務。富裕層向けの資産運用や数十億円規模の法人融資など、1,000社以上の審査・支援に携わる。2020年に株式会社ユニバーサルバンクを設立し、財務・ビジネス・資産形成を融合した「Real Wealth(R)プログラム」を開発。ビジネススクールを運営するほか、資産形成やマネーリテラシーに関するセミナー講師としても活動している。
