毎年気になる夏の水道・光熱費。節約するうえで大切なのは、無理に使用を控えるのではなく、上手に使ってムダを減らすことでした。今回は、エアコン、照明、冷蔵庫の節電テクニックを、暮らしの専門家・和田由貴さんと電気やガスの比較サイト・エネチェンジの中の人に教えてもらいました。

水道・光熱費が高い夏こそ小さな工夫から始めましょう

「今年の夏以降、水道・光熱費の上昇はおそらく避けられないでしょう。今後はさらに家計への負担が大きくなることも予想されます」。そう話すのは、消費生活アドバイザーの和田由貴さん。

【写真】節電になる室外機の設置場所

「電気料金には、使用量に応じた料金に加えて、『燃料費調整額』というものがあります。これは発電に必要なLNGや石炭、原油などの燃料の輸入価格によって変動するもの。輸入価格が燃料費調整額に反映されるまでには、数か月のタイムラグがあるので、夏以降に中東情勢の影響が本格的に表れる可能性もあります」(和田さん、以下同)

食品をはじめ、物価の上昇が続く今、家計への負担は増す一方。やりくりに悩む人も少なくありませんが、「水道・光熱費はほかの支出と比べて、工夫が成果につながりやすい費目です」と和田さん。

「同じ世帯人数でも、水道・光熱費は家庭ごとに大きな差があります。つまり、使い方次第で抑えられるということ。まずは消費電力の割合が高いエアコン、冷蔵庫、照明器具から着手しましょう。毎月の明細も必ずチェックし、使用料の変動を把握しておくことも大切です」

とはいえ、暑い夏にエアコンを止めるなど、無理をする必要はないそう。

「使い方や設定を見直すだけで、大きく節電・節水できるケースもあります。難しく考えすぎず、できることから始めて、暑い夏を乗りきりましょう!」

エアコンの節電テクニック4選

家庭の電力消費の大半を占めるのが、エアコン・照明器具・冷蔵庫の3つ。

「とくに夏はエアコンの使用量が圧倒的に増える時季です」

●1:フィルターは必ず掃除

フィルターにほこりがつまっていると、冷房効率が下がる原因に。

「フィルターは2週間に1回を目安に掃除しましょう」

●2:設定温度は28℃を目安に

設定温度を1℃上げるだけで約10〜13%の節電に。

「基本は28℃に保ち、暑い日はサーキュレーターを併用すると快適に」(エネチェンジ)

●3:風量は「自動」設定が最安

風量は常に自動モードがおすすめ。

「頻繁につけたり消したりすると、非効率的です。30分程度の外出ならつけっぱなしでOK」(和田さん、以下同)

●4:室外機は日陰に置いて!

室外機が直射日光に当たると冷房効率がダウン。

「室外機は日陰になるようにし、排熱のじゃまになるものは取り除いて」

照明の節電テクニック2選

「照明など、夏の消費電力3大家電は使い方を見直すことがポイントです」

●1:「こまめにオフ」の習慣化で節約に

こまめにオンオフしても、電球の寿命が短くならないのもLEDのメリット。

「節電のためにも、使用しないときはオフに」

●2:電球はLEDにぜひチェンジを!

白熱電球や蛍光灯はLEDにきり替えを。

「コストはかかりますが、長期的に見るとLEDを選んだ方が経済的です」(エネチェンジ、以下同)

冷蔵庫の節電テクニック2選

夏に出番が多い冷蔵庫は、冷蔵室と冷凍室で収納の仕方を変えるのがポイント!

●1:冷蔵庫は冷気が回るように「7割」をキープ

つめ込みすぎると冷気が通りにくくなり、消費電力もアップ。

「中身は『7割』を目安にして余白をつくりましょう」

●2:冷凍室は逆に「パンパン」が節約に

反対に冷凍室は隙間をつくらず、中身をつめ込むのが正解。

「冷気が逃げにくくなり、保冷効果がアップします」

※ 白熱電球:GW100V36W50E17(定格消費電力36W・明るさ410lm) LED電球:LDA5NDGE17SZ4(定格消費電力4.7W・明るさ440lm) 1日の点灯時間を6時間と仮定。小数点以下切り捨て。電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価を基に、1kWh当たり31円(税込)として計算