習近平中国国家主席の訪米が6週間後に迫る中、準備が順調に進んでいないと香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。写真は2017年4月6日、米フロリダ州のマールアラーゴ・リゾートで会談したドナルド・トランプ米大統領(右)と習主席(左)。ロイター=聯合ニュース

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今年9月の習近平中国国家主席の米国国賓訪問を控え、ドナルド・トランプ米政府の不十分な準備に中国当局者が不安を募らせていると、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が内部消息筋の話を引用して15日、報じた。

SCMPによると、2015年9月以来11年ぶりとなる習主席の国賓訪問まで6週間を切る中、トランプ政府内部の混乱が続いている。今年5月のトランプ大統領の中国訪問時と似た状況だ。特に今回は米国が主導するため、突発的な状況への対処が難しいことから、北京の当局者の不安がより一層高まっているとSCMPは伝えた。

事情に詳しい関係者は「米政府関係者や機関のどこも今まで訪問準備の責任を負っておらず、双方の関係者が明確なリーダーシップのないまま日常的な準備だけを進めている」と話した。

消息筋は中国外務省の馬朝旭次官が最近ワシントンを訪問し、雰囲気が一時改善したものの、勢いは続かなかったと伝えた。中国外務省は馬次官が7月22〜23日、クリストファー・ランドー米国務副長官、イバン・カナパシー・ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)アジア担当上級部長、エルブリッジ・コルビー国防次官と会談したと簡単に発表したことがある。しかし、米国務省やホワイトハウス側との会談については伝えられなかった。コルビー次官がX(旧ツイッター)に、ペンタゴンでデービッド・パーデュー駐中国米国大使と共に馬次官と会った写真を投稿しただけだった。

現在までほとんど成果がない状況だ。中国事情に詳しい2人の関係者は、両国とも9月の首脳会談で実質的な成果を期待しておらず、実務・物流・イメージに関する争点だけを扱っていると伝えた。現在議論されている唯一の具体的な議題は、中国製品に対する年間300億ドル(約4兆7750億円)規模の関税引き下げだけだ。今年5月の北京首脳会談のほぼ唯一の成果とされる米中投資理事会は、3カ月が過ぎても設立に向けた協議すら始められていない。

こうした中、トランプ政府による中国牽制(けんせい)も続いている。ハワード・ラトニック米商務長官はアップル(Apple)に対し、中国製メモリーの使用は望ましくないとし、「メモリー問題には別の解決策がなければならない」と述べたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が13日(現地時間)、報じた。アップルはメモリー価格上昇への対策として、中国のCXMTとYMTCが製造したメモリーの使用を検討しているという。

また、習主席の訪米をめぐるホワイトハウス側近間の対立まで重なり、中国の不安をあおっている。スティーブン・ミラー次席補佐官とスティーブン・チャン広報局長は、米国の優位性を誇示する場としてワシントン会談を活用するよう主張する一方、他の側近は習主席との友好関係を強調して対立している。

項羽が天下を争っていた劉邦を招き、剣舞を披露した「鴻門の会」が再現される可能性も懸念されている。すでに2017年4月、第1次トランプ政権当時、フロリダ州マールアラーゴのトランプ氏の別荘を訪れた習主席を相手に、トランプ大統領は夕食会の途中で地下室に降り、シリアへの攻撃を命じることで現代版「鴻門の会」を演出したこともあった。