【石川 結貴】水谷豊・趣里父娘も苦しむ「毒婿」のせいで家族全員の暮らしが滅茶苦茶に「しかも簡単には縁が切れない」

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俳優・趣里(35歳)の夫で、水谷豊(73歳)・伊藤蘭(71歳)夫妻の娘婿でもある三山凌輝(27歳)は、結婚、そして我が子の誕生からわずか1年で共演相手の元宝塚女優と密会していたという。趣里はむろんのこと、水谷・伊藤夫妻の心痛は察して余りある。

そんな「毒婿」の問題は、有名人家族だけの話ではない。娘がいる家庭なら、どこにでも起こりうる。

前編記事「”水谷豊趣里ファミリー”だけの問題じゃない「毒婿」の横暴に蝕まれていく一般家族の悲惨な日常生活」に続き、「毒婿」の実態と思いがけない現実に直面した人たちの声を紹介しよう。

婿が動画の配信を始めていた……

「お宅の婿さん、たいしたもんだねぇ」

北関東の町で不動産業を営む田中昭一さん(仮名・70歳)は、地域の集会で顔なじみの男性にそう言われた。口調は皮肉っぽく、表情も冷ややか。〈何かあるな〉と直感して、詳しい話を聞いてみた。

「婿が動画サイトをやっている。その動画で地元の人の悪口を言っていると知らされました。慌てて動画を見てみたら、『民度が低い』、『男はギャンブル狂い、風俗好き』、『軽トラでラブホテルに行く』なんて中傷ばかり。あまりのひどさに、腰が抜けるほど驚きました」

当の婿は次女(42歳)の夫(40歳)だ。12年前の結婚時に田中の姓になり、ゆくゆくは跡取りにと期待していた。

一家の生活が滅茶苦茶に……

以前は東京で会社員をしていたが、起業を希望して田中さん宅の近所に一家で転居。仕事や住宅購入、人脈づくりなど何かとサポートしてきた義父の立場からすれば、自分の信用にも関わってくる。

「婿に聞いたら青年会のメンバーともめて、腹いせに動画を公開したと言うんです。すぐに削除させましたが、その後もSNSで地元の噂を流したり、ヘイトスピーチのような過激な投稿をしたりする。小さな町の狭い人間関係ですから、婿だけが変人扱いされて終わりってわけにはいきません。娘はパート先で、孫は小学校でいじめられ、私は長年つづけてきた自治会長を辞めました」

田中さんは娘に離婚を勧め、娘も同意して、3年前に子どもと一緒に実家に戻ってきた。ところが婿のほうは離婚を拒否し、田中さん宅からほど近い自宅に居座ったまま。夫婦間の協議は進展せず、家庭裁判所の調停も不成立。今は地方裁判所での離婚裁判がつづいている。

縁を切ることは簡単ではない

幸か不幸か、婿には不倫や暴力、ギャンブル癖といった離婚の有責要件がない。動画サイトやSNSに過激な投稿をしたと言っても、それで娘や孫がどう傷ついたか、直接的に結びつける証拠が必要だったりする。

「裁判よりは解決が早いだろうと相当な手切れ金も提示しましたが、頑として受け入れない。弁護士からは、離婚が成立しても共同親権を主張されたら勝ち目はないとか、無理に転居させることはできないとか、そんなふうに言われてます。あんな男にこの先も孫の父親ヅラをされ、近所をうろつかれるなんて耐えられませんよ」

娘一家が近くに住み、頼りになる婿がいれば安泰だ、そんな田中さんの目論見は大きくはずれた。どれほど嫌悪する男でも法律上はいまだ娘の夫であり、詳しい事情を知らない世間は田中さんの婿と見なして悪評を流す。

おまけに単なる家族間トラブルにとどまらず、婿の行動次第で深刻な事件に発展するケースも少なくない。

「毒婿」であっても家族

たとえば別居中や離婚後の婿が子どもとの面会を求めた際、妻の実家が防波堤となって拒否すると、「親のせいで子どもに会えない」と激昂し、実家へ攻撃的になったりする。離婚協議中の妻や妻の親へのストーカー行為、脅迫、子どもの連れ去りなどもあり、殺人事件まで起きている。

2019年、東京家庭裁判所内で、離婚調停に出向いた妻を夫が刺殺した。別居中の夫婦は子どもの親権をめぐって調停をつづけていたが、その最中の痛ましい事件だ。

今年3月には京都府南丹市で当時小学5年生だった男児が行方不明となり、その後に遺体で発見された。男児を殺害し、遺体を遺棄したのは母親の再婚相手。妻の実家で同居し、被害男児とは養子縁組して同じ姓を名乗っていたが、再婚から3ヵ月あまりで凶行に及んでいる。

もとはと言えば他人でも、ひとたび娘と結婚すれば、どんな「毒婿」でも家族の一員だ。子ども夫婦や孫の幸せを願う親心につけ込み、平然と踏みにじる輩もいることは、心の隅に留めておいたほうがいいかもしれない。

はじめから読む】「”水谷豊趣里ファミリー”だけの問題じゃない「毒婿」の横暴に蝕まれていく娘家族の悲惨な日常生活」

【はじめから読む】”水谷豊・趣里ファミリー”だけの問題じゃない「毒婿」の横暴に蝕まれていく一般家庭の悲惨な日常生活