【ジャックルマロワ賞】最下位に沈んだ武豊騎手のシックスペンス 田中博調教師「少し息が苦しそうだったと…」
◆第105回ジャックルマロワ賞・仏G1(8月16日、ドーヴィル競馬場・直線芝1600メートル、稍重)
フランスの真夏のマイル王決定戦が、10頭立てで行われた。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したシックスペンス(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父キズナ)は、まさかの最下位10着に敗れた。
シュトラウスと外ラチから2頭で進めたが、勝負どころで勢いを失って大敗する結果となった。今回が海外レース初挑戦で、前走の安田記念に続くG1・2勝目とはならず。初外気温が30度を超えたため、全馬の斤量が0・5キロ増加し、60キロを背負っていた。
武豊騎手は同レースに6度目の騎乗。過去5回は全てフランス調教馬での出走で、最高着順は2008年の2着(ナタゴラ)。日本調教馬での挑戦は今回が初めてだった。同馬は美浦・国枝栄厩舎の所属として23年9月に中山でデビュー。今年3月に同厩舎の定年解散に伴い田中博厩舎に転厩。前走の安田記念でG1初勝利を挙げていた。
田中博康調教師(シックスペンス=10着)「スタートも出ましたし、おおむね予想していた通り、だいたい外であろうなと行きました。少し馬のコンディションなのか、返し馬が終わった時点で、少し息が苦しそうだったということだったので、なにか原因がないか、この後しっかり精査しなければいけないと思います。競馬に関しても終始、右手前一本で走っていたので、気になったところです。直線競馬が初めてですし、上手に走れるように日頃のトレーニングから導けなかったのは残念です。ここまで負ける馬ではないので、なにか原因があるのか、これからですね。
(レース後、武豊騎手と何か話したか)ジョッキーも同じですね。身のこなし自体は良かったと思います。気になったところは息遣いが…。返し馬は本当にこちらに来てから、とても落ちついて調整できていたので、競馬の雰囲気もいいなと思っていたのですけど、その通りいい雰囲気のなかで行けましたけど、あれだけリラックスしている中で呼吸の話を受けたので、なにか本当に大きな問題がないのか、しっかり見極めたいと思います。
(今後について生かせる点は)海外輸送も含めて心配したところではありましたけど、そのあたりも乗り越えてくれましたし、こういった舞台で調整できて一段と馬はたくましくなったかなと思っています。競馬の雰囲気もとても良かったですし、そういったところは大きな学びになったかなと思うので、まだ5歳ですからしっかり成長させていけたらなと思います」
ミカエル・バルザローナ騎手が騎乗したライフ(牡3歳、仏国・Fグラファール厩舎・父シーザムーン)がゴール前の混戦を制し、今年5月に仏2000ギニーと呼ばれるプール・デッセ・デ・プーラン・仏G1に続く2度目のG1勝ちとなった。地元フランス調教馬は9年ぶりの勝利。昨年のジャパンCを制したカランダガン、凱旋門賞Vのダリズと同じバルザローナ騎手&グラファール調教師&アガ・カーンスタッドというフランスの黄金トリオが、ここでも日本勢の高い壁となった。英国のゼウスオリンピオス(クリフォード・リー騎手)が2着。愛国のプリサイス(ライアン・ムーア騎手)が3着に続いた。勝ちタイムは1分35秒50。
ジャックルマロワ賞は1998年にタイキシャトル(岡部幸雄騎手)が制覇。日本馬は1986年のギャロップダイナ(12着)から、今年の2頭を含め、のべ7頭が参戦している。総賞金は100万ユーロ(約1億8416万円=フランスギャロの2026年レートで換算)で、1着賞金が57万1400ユーロ(約1億523万円)。
◆日本調教馬のジャックルマロワ賞成績(左から年、馬名、騎手、着順)
左から年、馬名、騎手、着順
1986 ギャロップダイナ Mフィリッペロン12着
1998 タイキシャトル 岡部 幸雄 1着
2003 テレグノシス 勝浦 正樹 3着
2003 ローエングリン 後藤 浩輝 10着
2022 バスラットレオン 坂井 瑠星 7着
2026 シュトラウス Jモレイラ 9着
2026 シックスペンス 武 豊 10着
