お盆のこの時期、義実家に帰省している人も多いのではないでしょうか。今回、義実家でのふるまいに悩む40代編集部員がAIに相談したら、まさかの「義母トラブル」が勃発したそう。詳しくレポートします。

今年もやりきったお盆帰省。悔いはなし、のはずが…

世のお嫁さんたち、日々お疲れ様です。お盆も終わりに近づき、義実家から無事帰還しました、40代編集部員です! 

【画像】義母から届いた「絶望LINE」

毎年、お盆の帰省って少し憂うつになりませんか? 私は完全にそっち側の人間です。離れた場所に暮らす義母(70代)は決して意地悪な人ではなく、孫をとてもかわいがってくれますし、帰省すると料理をたくさん用意してくれます。

ただ、私が毎回悩むのが「どこまで手伝えばいいのか」という問題。

「座ってていいから」

「洗い物は私がするから」

「せっかく帰ってきたんだから、ゆっくりして」

そういってもらえるのは本当にありがたいのですが、そんなとき、「はい」と座るのが正解なのか、それとも「いえいえ、やります」とやる気を見せるのが正解なのか、わからないまま今年で3度目の義実家帰省を迎えています。

これまでは、義母の言葉を額面どおり受け取っていいのか、よくわからないままにキッチン周辺を所在なくうろつき、見かねた義母の「じゃあ、これ運んでくれる?」とか「お皿を並べておいて」といった指示出しのままに動き回る“使えない嫁”全開だった私。

このままでいいのか? もっと別のふるまい方があるのでは?

そこで今年は、思いきってAIに相談してみることに。

●AIに義実家での“正解対応”を聞いてみた

「夫の実家に帰省中、家事を手伝おうとすると、義母から『なにもしなくていい』といわれます。本当になにもしなくていいのでしょうか? 失礼にならない対応を教えてください」

するとAIからは、こんなアドバイスが。

・相手の厚意は素直に受け取る

・無理に手伝おうとしない

・その代わり、感謝を「ありがとうございます」「助かります」といった言葉で伝える

なるほど、無理に手伝わない方がいいのね。たしかに、キッチンで慣れない私にうろちょろされるより、自分でやった方がスムーズだし、義母くらい家事慣れしている人にとってはかえってラクなのかも。手伝いが必要なときは、声をかけてくれるだろうし。

「AI、信じてるよ!」と、私は意気揚々と義実家へ向かったのでした。

AIの助言どおり、「なにもしない嫁」でいたら…

帰省中の私は、AIの助言に忠実に嫁業務を遂行しました。

義母が料理をつくってくれれば、

「ありがとうございます。おいしいです!」

食器を片付けようとすると、「いいのよ、座ってて」と言われるので、「ありがとうございます!」と座る。

「お茶を入れるから」と言われても、「ありがとうございます!」と笑顔でおまかせする。

義母からの「手伝って」要請があれば、すぐさま動く所存だったのですが、淡々と料理をつくり、あと片付けをし、お茶まで入れてくれる義母。心の中では「本当になにもしなくて大丈夫なのか…」とソワソワしつつも、AIの言葉を思い出して、余計なことはしないようにしました。

結局、最終日まで義母からはとくになにもいわれず、夫も子どもも楽しく過ごせたようで、「今年はいい感じで終わった!」と達成感を感じながら(なにもしていませんが)、私たちは義実家をあとに。ところが…。

翌朝、義母から届いた「怒りのLINE」

帰宅した翌朝。スマホを見ると、義母からLINEが。最初は、「無事に帰れたかな?」くらいの内容だと思っていたのですが、開いてみると、そこには思いもよらない言葉が並んでいました。

義母からのメッセージは、以下のような内容でした。

お疲れさまでした。でも、正直ちょっと寂しかったです。

私が「なにもしなくていい」といったから、本当になにもしないんですね。今までそんなことはなかったので、びっくりしました。

もう気を遣ってもらわなくて大丈夫です。来年からは、無理して帰ってこなくていいからね。

私はスマホを持ったまま、しばらく固まりました。

怒っている。どこからどう読んでも、義母は完全に怒っている。しかも、最後の「来年からは、無理して帰ってこなくていいからね」って怖すぎる…。

「これ、どう思う?」と、夫にもLINEを見せると、「…これは結構怒ってるね」とひと言。

AIに相談したことが、まさかの仇(あだ)に

私は一気に不安になり、再びAIを開きました。

「義母からこんなLINEが来ました。どう返信したらいい?」

するとAIは、「相手の感情を刺激しないようにする」という前提のもと、

・まずは不快な思いをさせたことについて謝ること

・感謝の気持ちを伝える

・言い訳をせず、素直な気持ちを伝えることが大切

とアドバイスをくれました。

その文章を参考に、私はさっそく義母へ返信。

「この前はなにもお手伝いせず、すみませんでした。お義母さんに甘えてしまいました。いつも本当にありがとうございます」

送信。これで一件落着できるのか…?

ところが、夫が義母に電話をすると、さらに驚きの事実が。

義母が怒っていた「本当の理由」

夫が聞いたところ、義母はこう言っていたそう。

「私は『なにもしなくていい』って言ったけれど、本当になにもしないとは思わなかった」

なんと…。それってすなわち、私の今回の全行動がNGだったということですね? 夫によると、義母にとって「なにもしなくていい」は、本当になにもしなくていい、という意味ではなかったそう。

一度は、「いいです、私がやります」と嫁がいって、それでも義母が「いいから座ってて」と言ったら、嫁は「じゃあ、これだけやりますね」と少し手伝う。

それが、義母の中での「普通のお嫁さん」のスタンダードなふるまいだったのです。

つまり私は、AIのアドバイスを忠実に守るあまり、義母が期待していたコミュニケーションを全スルーしてしまっていたわけです。

●AIがなんでも解決してくれるとは限らない

今回、AIのアドバイスそのものが間違っていたとは思いません。「相手の厚意を受け取る」や「感謝を伝える」といったことは、どれも一般的にはもっともなアドバイス。

でも、家族には「一般論」では片付けられない、それぞれのルールがあります。

たとえば、私の義母にとっては、「ありがとう」だけではなく、

「手伝います」→「大丈夫よ」→「じゃあ、これだけやりますね」

というやり取りこそが、大事なコミュニケーションだった。もちろんAIには、義母の「わが家の常識」まではわかるはずもないわけで。

今回のことで、AIはとても便利な相談相手だけれど、家族関係においては「答えをそのまま実践する」のではなく、自分の家族のキャラクターに合わせてアレンジする必要があると痛感しました。

また、失敗はしたものの、「義母ルール」を理解できたことは収穫でした。来年のお盆帰省では、残念な嫁評を挽回できるようにがんばりたいと思います!