夫は“妹の子”に「1人1万円のお小遣い」をあげるのに、向こうから“わが子”へは毎回「1000円だけ」です。親戚間の“お小遣い格差”にモヤモヤするのは、私の心が狭いからでしょうか?
お小遣いの格差を放置することで生じる影響
親戚間のお金のやり取りは、一度慣例になると後から変更しにくい傾向があります。そのため、違和感を抱えたまま続けてしまうと、さまざまな負担につながる可能性があるので注意が必要です。
夫としては、「かわいいおいやめいだから」「長男として多めに渡したい」といった気持ちがある場合も少なくありません。しかし、夫婦で十分に話し合わないまま高額なお小遣いを渡し続けると、「家計のことも考えてほしい」という不満が積み重なり、夫婦間のすれ違いにつながってしまうかもしれません。
子どもたちへの影響も考えておきたい
現在は気にならなくても、子どもが成長すれば、いとことお小遣いの話題になることもあるでしょう。「どうして自分だけ少ないの?」と疑問を持ったり、不公平だと感じたりする可能性もあります。
もちろん、お小遣いの金額だけで親戚関係が悪くなるわけではありませんが、子どもがお金に対して複雑な思いを抱くきっかけになることは考えられます。
なぜ親戚間でお小遣いに差が生まれるのか
こうした格差は、必ずしも妹側に悪意があるとは限りません。例えば、「兄から高額なお小遣いをもらっているので本当は同じくらい返したいけれど、家計的に難しい」というケースがあります。
また、事前に金額の目安を擦り合わせることなく、夫が自分の判断で多めに渡していることも少なくないでしょう。つまり、原因は妹ではなく、「親戚間で共通のルールがない」という場合も多いのです。
角を立てずに予算を合わせるための方法
問題を解決するためには、妹を責めるのではなく、「家族全体で無理のないルールを作る」といった視点が大切です。その際、世間の相場を提示して相場に合わせることも、おいやめいのためになることを伝えるとよいかもしれません。
お小遣いとは少し意味合いが違う面もありますが、株式会社プラスワンが2024年に実施した「甥・姪に渡すお年玉に関するアンケート」を目安にして考えてみましょう。例えば、小学生低学年の場合、1位の金額は3000円、2位2000円、3位1000円となり、この上位3つで回答数のおよそ81%を占めます。
小学生高学年であっても、同率1位が3000円と5000円、3位が2000円となり、上位3つでおよそ89%を占めます。これが中学生になると、1位は5000円ですが、2位に1万円が挙がるようになり、高校生は1位が1万円という結果が出ています。
もし、おいやめいが中高生であれば、夫が渡すお小遣いは妥当な金額ですが、小学生など低年齢であれば1万円は高過ぎるかもしれません。
夫婦で話し合って方向性が決まったら、妹への相談は夫から行ってもらうのが望ましいでしょう。例えば、「お互い気を遣わないように、小学生はいくら、中学生はいくらという感じで決めておかない?」と提案すれば、妹側も負担を感じにくく、お互いに気兼ねなくやり取りできるようになります。
無理のないルールが長く良い関係につながる
親戚間でお小遣いの金額に差があることへ違和感を覚えるのは、決して珍しいことではありません。大切なのは、我慢を続けることではなく、相場など客観的なデータを出しながら、夫婦で納得できるルールを話し合うことです。
妹を責めるのではなく、「お互いに気を遣わずに済む方法を考えたい」という姿勢で話し合えば、新たなルールを作れる可能性があります。親族だからこそ、一方だけが負担を抱え込むのではなく、お互いに無理のない形で付き合いを続けることが、長く良好な親戚関係につながるでしょう。
出典
株式会社プラスワン 甥・姪に渡すお年玉に関するアンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

