無敵艦隊がいざ準決勝へ!優勝候補の中国・四国ナヴィセトス、絶対王者をも沈めた“神入札”で快進撃/将棋・ABEMA地域トーナメント2026

将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Bリーグを圧倒的な強さで勝ち抜いた中国・四国ナヴィセトスが、8月15日に生放送される準決勝第一試合でTDIルシーグ横浜と激突する。中国・四国ナヴィセトスは予選初戦でサウスゴッツ大阪を5勝1敗で撃破し、続く1位決定戦でも強豪の東武鉄道 北関東ブリッツァーズを退けて堂々の1位通過を果たした。通算スコア10勝3敗という圧倒的な成績を残し、「無敵艦隊」の異名にふさわしい快進撃を続けている。
【映像】優勝候補の北関東を撃破!中国・四国予選1位通過の瞬間
この無敵艦隊の快進撃を支えているのが、盤石の強さを誇る無敗の布陣だ。吉池隆真四段(21)は、極限の緊張感の中でも冷静な指し回しを見せ、予選を通じて無敗の3勝0敗と大活躍。さらに、増田康宏八段(28)も同じく無敗で2勝を挙げ、力強くチームを牽引している。若手と中堅が確実に星を持ち帰ることでチームに絶大な安定感が生まれ、それが怒涛の勢いへと繋がっているのである。
躍進のさらなる原動力となったのは、今大会から導入された「先手番入札制度」における高度な盤外戦術だ。チームを率いる糸谷哲郎九段(37)は、サウスゴッツ大阪の山下数毅四段(18)との対局で1分2秒という予想外の時間を提示し、「相手の反応見てみますか」と不敵な笑みを浮かべて心理戦を制圧した。また、菅井竜也八段(34)も絶妙な時間配分でサウスゴッツ大阪の畠山鎮八段(57)に絶望的な大差をつけるパーフェクトゲームを披露。持ち時間を削るリスクを負ってでも主導権を握るしたたかさを見せつけた。
極め付きは、1位決定戦で飛び出した若きエースによる大勝負である。藤本渚七段(21)は、東武鉄道 北関東ブリッツァーズの藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、24)との大将戦において、大会最大値となる2分1秒を入札し、「何が何でも先手をいただきに行くという姿勢でした」と絶対王者に真っ向勝負を挑んだ。極限まで持ち時間が削られた超ハイスピードな死闘の末、神がかり的な終盤力で藤井竜王・名人を撃破。この異次元の応酬には、控室で見守っていた増田八段も「きたッ!キタッ!」と思わず立ち上がり、大興奮の様子だった。
盤上の張り詰めた空気とは対照的に、控室は常に和やかで高い結束力を保っているのもチームの魅力だ。藤本七段は地元・四国から「バリィさん」や「すだちくん」といったご当地キャラクターのぬいぐるみを大量に持ち込み、盤外からチームを強力に後押し。これには吉池四段らも癒やされ、糸谷監督が「四国オールスターズと一緒に頑張りましょう」と笑顔を見せるなど、最高のムードを作り上げている。次なる舞台は、8月15日の準決勝・第一試合。迎え撃つ相手は、TDIルシーグ横浜の森内俊之九段(55)が監督として率いる強敵だ。盤外の駆け引きから盤上の大熱戦まで隙のない無敵艦隊が、頂点へ向けてどのような航海を見せるのか。真夏の将棋界をさらに熱くする大一番から目が離せない。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
