「片付けてもすぐ散らかる…」そんな悩みをもつ人もいるのでは? じつはそのお悩み、片付けの手順を変えれば解決するかもしれません。整理収納アドバイザーの小西紗代さんに、うまく片付けられない原因と、部屋を無理なく整えるための簡単な3つのステップについて、詳しく教えてもらいました。

※ この記事は『持つのは「今、必要なもの」だけ。:無理なくキレイが続く、本当の整理収納術』(三笠書房刊)を一部抜粋・再構成して作成しています。

【画像】片付かない家の「2つの原因」

家が片付かない「2つの原因」

「片付けができない」は「やらないから、片付かない」と、「やっているのに、片付かない」に分かれます。

ここでは、「やっているのに、片付かない」場合の具体的な原因と、そのカラクリを説明していきます。

まず、片付かない原因は、大きく分けて2パターン。

A:「収納環境が整っていない」

B:「ものを戻すことが、習慣化できていない」

「片付け」と聞いただけで大変と思ったり、疲れてしまう人がいますが、片付けとはひと言でいえば、「出したものを元に戻すこと」。決して難しいことではないのです。

でも、それができていないのは、Bの「ものを戻すことが、習慣化できていない」からです。

では、なぜ戻すことが習慣化できないのか。

そのおもな原因は、Aの「収納環境が整っていない」から。

「戻す場所が定まっていない」→だから、元とは違う場所にしまう。

「戻すにはほかのものをいちいちどかすなど、手間がかかる」→だから出しっぱなしにしてしまう。

「そもそも、いつも収納されていなくて、適当なところに置いてある」→だからいつも出しっぱなしで、あちこちに置く。

といった具合です。

●2つの原因を兼ね備えているのが「片付けられない人」

つまり、A、Bのどちらかというより両方ということがほとんど。なおかつ、AができていないからBもできていないというのが主流です。

(A)環境が整っているのに、(B)戻すことが習慣化できていないのは、家族にその習慣をうながせていないということが多いです。自分自身がいくら戻しても、家族が戻してくれなければ、散らかってしまいますから。

逆に、(B)戻すことが習慣化できているけれど、(A)環境が整っていないという人は、私のレッスン生や片付けをご依頼いただく方のなかにはまずいません。そして、Aができれば、Bもできるようになる。大半の人がこれに該当します。

だから、「片付くか、片付かないか」の違いは、「収納環境が整っているか、いないか」によるところが大きいのです。

「収納環境」さえ整えば、必ず「片付く家」になる

私はこれまで多くの方に片付けのレッスンを行ってきましたが、皆さん最初は、性格やセンスを理由に「できない」「向いていない」とおっしゃいますが、片付けに性格やセンスは関係ありません。

だれでも「片付く収納環境に整える」ことで、必ず「片付く家」にすることができます。

そして、この収納環境は一度完成させてしまえば、多少散らかっても、すぐきれいな状態に戻せる。だから、そのあとの人生、片付けに迷うことも、振り回されることも、片付けのことを考えただけで疲れてしまうようなこともありません。

でも、ズボラな性格だと、またすぐに元に戻ってしまうのでは…?

いえいえ、そんなことはありません。だって、実際これまで「片付けが苦手」、「やってもやっても、片付かなかった」と嘆いていた人も、リバウンドすることなく心地いい空間を維持できていますから。そして、なにより、“ズボラな私”が、こうしてプロとして活動できていることが、「だれでもできる!」証明です。

でも、やはり自己流やなんとなくで実践するとリバウンドしてしまいます。正しい手順とルールで「収納環境づくり」をしないかぎり、片付けられない人生を抜け出せません。

収納グッズの先買いは“失敗のもと”

片付く環境を整えるためには、「整理」と「収納」が必要ですが、いざ、整えようとすると、まず「収納」から始めようとする人が、本当に多いのです。

「まず、どんな収納グッズを買えばよいですか?」

これは、いちばんよく聞かれる質問です。でも、“まずグッズ”、“まず収納”ではありません。

まずグッズを買ったら必ず失敗します。まず収納は、必ずリバウンドします。

●「収納」を優先することで起こるデメリット

片付かない人はほとんど「整理」を飛ばしていきなり収納から始めてしまっています。そして「グッズを買えばどうにかなる」とか「収めることさえできてしまえば、オールOK!」、そんなふうに思っている人も少なくありません。

一見、棚の中に収めてしまえば、ものは目につかなくなり、片付けの問題が解決したかのような錯覚をおこしてしまいます。

しかし、ものが多いことをおかまいなしに、バサバサと収めたり、ぎゅうぎゅう押し込んだりすれば、使うたびに、バラバラ、ごちゃごちゃ…。

これこそが、「片付けても片付けても…」という空まわりを繰り返す元凶なのです。

●片付けられない人が「最初にやるといいこと」

最初に行うべきは「整理」です。整理で本当に必要なものだけを厳選することが先決であり、もっとも大事。

整理をせずに収納を始めてしまったら、またすぐにものが混ざり、埋もれ、取り出しにくくなってしまいます。取り出しにくいということは、戻しにくいということです。それは、「片付け」がしにくいということ。つまり、すぐ散らかるということ。

1:整理でものを厳選する

2:収納でものを戻す環境を整える

3:戻すことを習慣化

これができていれば、ものが雪だるま式に散らかってしまうことはありません。重ねてお伝えします。

「整理」→「収納」の順番を厳守!