3歳の誕生日に初めてエレキギターを手にして数カ月後には、ギターをかき鳴らしたそうちゃん(蒼流くんのご家族提供、Instagramよりキャプチャ撮影)

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「3歳の誕生日に初めてエレキギターを手にして数カ月後…」

【動画】何かが降臨…3歳でエレキギターを手に

そんな一文とともにInstagramへ投稿された幼い男の子の動画が、多くの人を驚かせています。

まだコードも理論も分からないはずの3歳。ところが、体全体でリズムを刻みながらシャウトし、ギターを力いっぱいかき鳴らす姿は、まるでステージに立つロックミュージシャンのようです。

現在は小学4年生となり、7弦ギターを自在に操るギタリストとして活動する「そうちゃん」こと蒼流(そうる)くん。「Big Carnage」のメンバーとしてライブにも出演しています。お父さんもギターボーカルとしてバンドで音楽活動を続けていますが、演奏するジャンルはそうちゃんとは異なるそう。

投稿には、「前世からやってたな…」「才能の塊。夏フェスにて待つ」「3歳でこれはすごい!」「『降臨』よりも『憑依』かと」「すんげえメタル」など、多くのコメントが寄せられています。

投稿したお父さんに、詳しいお話をうかがいました。

2歳半でメタルに夢中 3歳で見せた"普通とは違う"感性

そうちゃんがメタルに興味を持ち始めたのは、2歳半ごろだったそうです。

「実は2歳半ごろから、メタルの音楽に興味を示している様子がありました」

3歳の誕生日に、エレキギターをプレゼントすると大喜び。

「ギターをプレゼントしたときは、さらにテンションが上がってしまい、家族みんなで『かわいいね』と笑いながら見守っていました」

その後、「曲を弾いてみようか」とギターに触れ始めたところ、驚く出来事が起こります。

「ほとんど練習をしなくても何となく雰囲気をつかんで弾けてしまうところがあり、『少し普通の子とは違うかもしれない』と感じました」

ライブでは“別人”に 自然と生まれる迫力のパフォーマンス

現在10歳になったそうちゃんは、7弦ギターを操り、ライブで本格的なメタルを披露しています。普段は学校であった出来事を次々と話したり、思いついたことを始めたりするマイペースな小学4年生。しかし、ステージに立つと雰囲気は一変するそうです。

「ライブが始まると自然とスイッチが入り、普段とは違う表情やパフォーマンスになります」

SNSでも話題になっている迫力ある表情についても、本人は意識しているわけではないといいます。

「『こういう顔をしよう』『こう動こう』と考えているわけではなく、演奏に夢中になることで自然と出てくるものです。親としても毎回『また今日も別人になったな』と感じるほどで、ライブならではの魅力だと思っています」

練習は好きじゃない? 悔し涙の30分後には弾けてしまう

演奏動画では超絶技巧を披露するそうちゃんですが、意外にも「練習」はあまり好きではないそうです。

「ギターを持っていても『今日のご飯は○○がいい!』『今日のお月様大きいね!』など、すぐ違う話になってしまいます(笑)」

それでもライブが大好きなため、毎朝学校へ行く前に基礎練習だけは欠かしません。イギリスのヘヴィメタルバンド「Judas Priest(ジューダス・プリースト)」の名曲「Painkiller(ペインキラー)」をライブで披露した際は、練習開始からわずか1週間だったといいます。

一発で弾けないと悔しくて泣いてしまうこともありますが、30分ほど悔しがった後、突然弾けるようになることも。

「何度も反復練習をして身につけるというよりは、感覚的に覚えてしまうタイプです」

ポール・ギルバートとの出会い、先生のサイン入りギターとの“奇跡

最初に大きな影響を受けたギタリストは、MR.BIGのポール・ギルバートさんでした。2歳半のころにライブ映像を見て「ギターが欲しい」と話したことが、すべての始まりだったそうです。

その後、最後の来日公演ではアフターパーティーにも招待され、本人と直接会うという貴重な経験もしました。

現在は、国内最強のデス・メタル・バンドと呼ばれた元・兀突骨(ごつとつこつ)で「PORTALIST(ポータリスト)」のギタリスト・Joe-G(円城寺 慶一)さんに師事。さらに、愛用する7弦ギターを購入した際には思いがけない出来事もありました。

楽器店で試奏していたとき、そうちゃんがヘッド裏のサインに気付きます。

「先生ご本人のサインが入っていました。まさか先生のサイン入りとは思っていなかったので、本当に奇跡のような出会いだと感じ、そのまま購入しました」

「楽しい」が何より大切 家族が見守る成長

3歳のころは、ギターをかき鳴らしているだけでも家族全員で褒め、「楽しい」という気持ちを何より大切にしてきました。

現在は目標も高くなり、演奏について厳しく伝える場面もあるそうですが、根本にある考えは変わりません。

「一番大切にしているのは『楽しく続けること』です」

落ち着きのない性格も、ライブでは唯一無二のパフォーマンスへと変わります。

お父さんは「その個性を失わず、自分でコントロールできるようになってくれたら、親としてとてもうれしい」と、成長を温かく見守っています。

3歳で夢中になってギターをかき鳴らしていた少年は、10歳になった今も「楽しむこと」を原動力に、ステージで全身を使ってメタルを奏で続けています。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)