角田裕毅に“勝った”ローソンは今季も去就問題が浮上 来季シートは二人の“新星”の存在で揺らぐ 事情通が説くレッドブルの内情「残留できるかは疑問」

確かな結果は残しているローソンだが、その立場は安泰ではないという(C)Getty Images
24歳のスピードスターの将来が不透明な情勢となっている。F1の名門レッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズに所属するリアム・ローソン(ニュージーランド)だ。
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紆余曲折を経て、F1シートを死守してきた。レッドブルで開幕を迎えた昨季は第2戦の中国GP後にレーシングブルズに降格。序盤戦で角田裕毅と入れ替わるショッキングな人事に苛まれたが、チーム変更後は復調した。
そして、角田との「一騎打ち」の見方も強まった激しいシート争いを制し、レーシングブルズでのキャリア継続が決まったローソン。ここまで12戦を消化した今季は、トップ4につけるチーム(メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル)のドライバー8人に続く9位と個人成績は上々。レッドブルが最優先となる組織事情下で目に見える結果は出している。
それでも立場は盤石ではないという。英公共放送『BBC』のF1担当記者で、業界の事情通でもあるアンドリュー・ベンソン氏は「確かに今シーズンのローソンは好調だ」と指摘。その上で、ローソンよりもマシンの平均速度で0.017秒だけ速いレーシングブルズのセカンドドライバーである“ルーキー”のアービッド・リンドブラッド(英国)と、F2で台頭しているレッドブルの育成ドライバーであるニコラ・ツォルフ(ブルガリア)の存在が去就を怪しくしていると説いている。
「純粋な速さという点においてリンデブラッドはローソンに負けず劣らず。むしろ平均速度では速いぐらいだ。ローソンと、彼に匹敵する実力を見せつけているルーキーとの間に差はない。そしてチームの幹部であるアラン・パーメインは、チーム目標が『レッドブルのためにドライバーを育成することだ』と指摘している。近い将来にツォルフを含めて入れ替えを行う可能性は否定できない」
また、レッドブルグループのドライバー編成に携わるパーメイン氏の「ツォルフが次の候補者だと言っても過言ではないと思う」というコメントを伝えた英メディア『GP Blog』は「ローソンがここから始まるシーズン後半戦でリンドブラッドにわずかでも後れを取れば、彼の立場は一気に危うくなる」と指摘。そして、「今シーズンに見せているパフォーマンスが、来シーズンのF1残留に十分かどうかは疑問だ」と投げかけている。
現地時間8月21日から後半戦が本格化していくF1。その中でよりハッキリとしたアピールが求められるローソンは、どのようなパフォーマンスを見せていくか。その内容次第では、現在レッドブルとレーシングブルズのリザーブ兼テストドライバーを務める角田を含めたチーム編成に小さくない影響を及ぼすのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

