「パだけ消えるパチンコ屋の看板」をレゴで完全再現 スイッチを入れると光り輝く文字に爆笑

かつての街角で一度は目撃したことがあるであろう、パチンコ店のネオン看板における不慮のトラブル。経年劣化によって「パ」の文字の電球だけが不運にも消えてしまい、夜空に思わぬ文字だけが怪しく浮かび上がってしまうというあるあるネタを、レゴブロックで完璧に再現した作品がXで大きな話題を集めています。
「レゴでパチンコ屋の看板を作りました!しかも文字が光る!」というつぶやきとともに写真を投稿したのは、レゴモデラーのMokoさん。暗闇でスイッチを入れた瞬間、闇の中に浮かび上がる光り輝く「チンコ」の文字に、思わず吹き出してしまう人が続出しました。
■ 展示会の小ネタとして誕生 純正パーツとLEDを駆使
普段はロボット系のメカニカルな作品をメインに制作しているMokoさん。今作が誕生した経緯についてたずねると、レゴ作品の展示会「AKIBA BRICK CREATIONS」への参加がきっかけだったそう。
昨年の同イベントで展示した「完全変形ウンコロボ」という作品が、子どもから大人まで嫌悪感なくクスッと笑って楽しんでもらえた感触があったため、今年も同じレベルの気軽な小ネタ作品を用意したいと考え、この看板の制作に至ったといいます。

作品のサイズ感もちょうど良いボリュームに整えられており、設置スペースを取らないよう看板の文字は縦向きに配置。一見するとシンプルな構造に見えますが、その裏側には驚くべきこだわりと技術が詰め込まれています。

内部の電飾関連アイテムはすべてレゴ純正品で統一されており、LEDには「レゴ・パワーファンクション(PF)」のユニットを6つ使用。バッテリーボックスをコンパクトに収めるため、あえて「古の9Vバッテリーボックス」を採用し、規格の異なる両者を繋ぐ互換延長ケーブルまで動員されています。

配線コードも雰囲気を損なわないよう、支柱の中を通して土台へと隠す徹底ぶり。さらに「パ」の半濁点にはClikitsシリーズのパーツを使用するなど、素材選定にも余念がありません。


■ スイッチONで「チンコ」発光 総制作費は1万円超え
本作の最大のこだわりについてMokoさんに伺うと、「文字の形状と、やはりなんといってもその文字が光るところですね。『パ』だけ光らないようにしつつ、他の文字はいい具合に光らせられるようLEDの配置場所も少し工夫しました」と語ります。
文字のカラーリングについても、実際のパチンコ店でよく見られる赤単色にするか迷ったそうですが、最終的には色味の華やかさを重視してカラフルな発光パターンを採用。暗闇の中でスイッチを入れると、「パ」の文字だけが寂しく影になり、下の3文字だけが七色に神々しく輝き出すという、得も言われぬ物悲しさが演出されます。

なお、LEDユニットだけで8000円以上、その他のパーツ代や送料を合わせると、この小さな看板ひとつに少なく見積もっても1万円以上のコストと多大な労力が費やされているのだとか。
Mokoさんは「労力と時間と金をかけてまでこんなくだらない作品を作ろうとするのは、きっと人間讃歌というやつなのかもしれません」とセルフツッコミを交えつつ、くだらなさを極限まで追求するレゴ創作の奥深い楽しさを語っています。
■ 共通の経験がもたらすノスタルジー 一方でジェネレーションギャップを危惧?
SNSでの大きな反響に対し、Mokoさんは「昔からのあるあるネタでしたので、思った通りの反応を頂けて嬉しかったです!共通の経験があるネタってやはり楽しいなと再認識しました」と喜びのコメント。
一方で、「展示会にはお子様も多く来られるのですが、最近はこういった一部の文字が光らなくなっているネオンライトの看板自体が少なくなっているので、ある一定以上の世代にしか伝わらないかも……という心配は少しあります(笑)」と、時代による街の風景の変化にも触れて笑いを誘いました。
令和のLED化が進む現代では絶滅危惧種となりつつある、昭和・平成の哀愁漂うネオン看板のトラブル。圧倒的な情熱と無駄のないレゴ技術によって形作られた「愛すべき下ネタ」は、同時代を歩んできた大人たちの心へ直球で届く、最高のノスタルジーと笑顔を届けています。
<記事化協力>
Mokoさん(@LEGOdouMoko)
ブログ「レゴ道」
(山口弘剛)
