心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや氏が、「私が言うと否定される。あの人が言うと聞いてもらえる心理と対処法【公認心理師が解説】」と題した動画を公開した。

動画では、「同じ内容なのに自分だけ否定される」という現象の心理的背景と、すぐに実践できる具体的な対処法を解説している。

栗林氏はまず、自分が伝えると否定されるのに、他の人が言うとすんなり受け入れられる状況について「あなたの言い方の問題ではない」と明言する。

自身がかつて同居する大姑に新しいゴミの出し方を伝えた際に強く否定されたものの、たまに帰省する義妹が同じことを言うとあっさり受け入れられたという経験談を振り返り、そのメカニズムを紐解いた。

なぜ話の中身よりも「誰が言ったか」で受け取り方が変わるのか。栗林氏は2つの理由を提示した。
1つ目は、家庭や職場における「教える側」と「教わる側」の立ち位置である。
普段その場で「教える側」にいる人間は、「教わる側」から新しい決まりを伝えられると「自分のやり方が間違いだと指摘された」と受け取りやすいという。

2つ目は、接触頻度の違いによるレア度だ。
毎日顔を合わせる相手の言葉は「いつもの会話の一部」として軽く扱われがちだが、たまにしか会わない人の言葉は「わざわざ言いに来た知らせ」として重要視される現象を指摘した。

こうした心理的構造を踏まえ、栗林氏は「伝え方を工夫するのをやめること」を推奨する。
「わかりやすく伝えよう」と言葉を足して説明するほど「教える側・教わる側」の構図が明確になり、ますます否定されやすくなるためだ。

その代わりの対処法として、「説明する代わりに『どこで知った話なのか』を先に言う」というアプローチを提案。
「市から配られた紙に書いてあった」「〇〇さんに教えてもらった」など、情報の出処を自分以外にする方法を紹介し、相手を変えることは難しくとも話の出処を変えることは今日からできると結論付けた。

チャンネル情報

公認心理師いがぐりこが、人間関係に疲れやすい30~50代女性へ、今日から使える心理学をお届けします。心理カウンセラー歴12年以上、1,165件超のカウンセリングと2,697名以上のセミナー実績。FAP療法などトラウマケアを専門に、自己肯定感の高め方や不安の手放し方をわかりやすく解説します。