シュロイダー監督の下で不動のボランチとして活躍した佐野。(C)Getty Images

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 日本代表MFの佐野航大は、オランダのNECから同国の名門PSVへの移籍が決定した。

 オリンピアコスとのチャンピオンズリーグ(CL)予選直前に、昨季にフルタイム出場をした主軸を失ったNECのディック・シュロイダー監督には思うところがあるようだ。

 PSVの専門サイト『PSV inside』 によれば、指揮官は「彼は話し合いを求めてきた。実際に話し合い、私はすぐに本題に入った。(試合前の離脱は)もちろん残念だが、選手が本当にプレーしたくないのであれば、無理に説得しようとするタイプではない」と語った。

「コウダイはホッフェンハイムへの移籍が近づいていたため、当初のプレシーズンマッチには出場していなかった。移籍が破談になった後、再び親善試合に出場し、少なくともオリンピアコスとのホーム戦まではチームに残ることで話し合った。だからこそ、その試合に向けて万全の準備ができるよう、彼を再び起用し始めたんだ」
 
 だが、佐野はオリンピアコス戦の出場を拒んだ。

「彼がプレーしたくないという意思を明確にした際、私は彼にホテルから出て行くように求めた。チームには彼のことではなく、オリンピアコス戦に集中してほしかったからだ。一週間もすれば、皆また仲良くやれるだろうし、すべてうまくいくはずだが、気まずい瞬間だった。最終的に、コウダイはその決定を受け入れた。彼には彼の考えがあり、我々には我々の考えがあるということだ」

 佐野をオランダ屈指のセントラルMFに育て上げた名伯楽は、「失望というのは、往々にしてすぐに消え去るものだ。大抵のことは理解できるが、時には理解できないこともある」と話し、複雑な胸の内を明かした。

「誰よりも我々の勝利を願っていたのは、実はコウダイだったのだからね。キックオフの直前に、彼から本当に素敵なメッセージが届いた。そのこと自体が、多くを物語っている。彼にとっても、とても辛い一日だったのだと思う」

 こうして3シーズンを過ごしたNECに別れを告げた22歳は、オランダ王者で新たなスタートを切った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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