FBS福岡放送

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一輪車を使って、グループで演技する競技で九州大会17連覇中の強豪クラブが佐賀市にあります。一輪車に懸ける汗と涙の青春の日々を、FBSのカメラマンが追いました。

素早く、華麗に。

■佐賀県一輪車クラブ・江口英子さん
「ポロポロ、ポロポロ、さっきから何回落ちるね!落ちない!」

時に涙し。

それでも、心を一つの輪に込めて。

■メンバー
「がんばるぞ。おー!」

佐賀市久保田町を中心に、21年前から活動している「佐賀県一輪車クラブ」。

グループ演技部門で九州大会17連覇中で、去年は全国3位に入るなど、屈指の強豪クラブです。

現在、幼稚園児から大学生までの52人が、日々一輪車の技を磨いています。

■子ども
「4歳です。」
「イエーイ!」
「一輪車、楽しいです。1年やっています。」

指導するのは、江口英子さんです。子どもたちに教える上で、大切にしていることがあります。

■佐賀県一輪車クラブ・江口さん
「一輪車で2人で演技する時、強く引いても弱く引いても技ができなかったり、社会に出ても相手を思いやって先を読んでいくことができると思うので、感謝する気持ちを常に持ちなさいと言っています。」

技術の向上に励むだけでなく、仲間との絆も大切にしています。

クラブのスローガンは「心ひとつ」です。

■江口さん
「チーム、心ひとつに頑張ってもらいたいと思っています。いいですか。」
■子どもたち
「はい!」

小学5、6年生の選抜された男女12人で構成される「SAGAポップテン」。

チームのリーダーは、小学6年生の松尾心花(ここな)さんです。

もともと、人前に出るのが苦手だった心花さん。6歳の頃からこのクラブで一輪車を学び、ことしからチームのリーダーに選ばれるほど、技も心も成長しました。

■SAGAポップテン・松尾心花さん
「一輪車の魅力は、いろいろな技があったり、チームで心ひとつに協力するから、仲が深まったりします。」

学校から帰ってきた心花さんは、チームメートと一緒に練習へと向かいます。

ポップテンに入ってから、練習は週に6日。一輪車漬けの毎日を送っています。

■心花さん
Q.勉強と一輪車どっちが好きですか?
「絶対、一輪車。勉強はパッパラパー。」

ランドセルから一輪車に持ち替えて、早速、練習開始です。

チームには今、ある課題がありました。

それが、「立ち乗り」という高難度の技を使った演技です。

全員がサドルに座らず立った状態でタイミングを合わせて一斉に回る、演技の見せ場ですが、なかなかうまくいきません。

■心花さん
「まだそろっていないところがあるけれど、大会では心ひとつにして入賞したいなと思います。」

グループの輪の端で、不安そうな表情を見せるメンバーがいました。

チーム唯一の小学5年生、内田凪咲(なぎさ)さんです。ことし初めてポップテンに選ばれました。

■凪咲さん
Q.一人だけ5年生ですが?
「一人だけど、追いつけるように頑張りたい。」

■江口さん
「凪咲ちゃんは芯が強い子。立ち乗りがただ一人できなかったけれど、何度も何度もやっていて、車の中でお母さんに、なんで私だけできないんだろうと泣いて。必ずできるから心配しなくていいよと励ましながら。」

練習の空き時間、凪咲さんは何度も繰り返し、課題の「立ち乗り」を練習していました。

7月に開かれた、佐賀県一輪車演技大会。

佐賀と福岡から一輪車を学ぶおよそ70人が出場し、ソロやペアなどの部門で競います。

ポップテンは、3チームが出場するグループ演技の部門で優勝を目指します。

チーム唯一の5年生、凪咲さんは。

■凪咲さん
「ちょっと自信ない。ノーミスでできたらいいです。」

いよいよ、ポップテンの出番です。

メンバーの1人が体調不良で欠け、チームとして万全の状態ではない中での演技です。

何度も何度も、チームで練習を重ねてきた演技。

心花さんと凪咲さんが手を取り合います。

演技終盤、みんなで回る「立ち乗り」です。心ひとつに。

凪咲さんは、演技の完成度を優先し、「立ち乗り」はしませんでした。

ただ、心花さんをはじめ、4人の6年生が無事に成功させました。

Lグループ部門、SAGAポップテン優勝。

凪咲さんの表情も、ようやく緩みます。

■松尾心花さん
「まだできない技があったり、そろっていなかったりするので、そろえたいです。全国に出て入賞したいです。」

青春を一輪車に注ぐ「SAGAポップテン」。目指すのは、9月に開かれる全国大会。心ひとつで臨みます。

※FBS福岡放送めんたいワイド2026年7月20日午後5時すぎ放送