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 ◇パ・リーグ 日本ハム1―0楽天(2026年8月9日 エスコンF)

 日本ハムは9日、楽天戦に1―0勝利して、2勝1敗でカードに勝ち越して2位に再浮上した。0―0の7回に待望のチーム初安打で初めて走者が出ると、バントエンドランを敢行。一塁走者の五十幡亮汰外野手(27)が一気に三塁を陥れる「新庄スペシャル」がさく裂し、直後の決勝点につなげた。相手を下回る計2安打で貴重な白星をつかんだ。

 足を絡めた「新庄スペシャル」で緊迫した投手戦を制した。楽天・古謝に6回まで完全投球を許し、0―0で7回を迎えた。

 先頭の五十幡がチーム初安打の右前打で出塁。続く水野が見事に初球で三塁手の前に送りバントを決め、スタートを切っていた五十幡は全くスピードを落とさず二塁を回り、一気に三塁を陥れた。バントエンドランが見事に決まり、新庄監督はベンチで手を叩いて大喜び。1死三塁から、万波の前進守備の遊撃手の頭を越える適時内野安打で、虎の子の1点をもぎ取った。

 「五十幡君と水野君を並べたのは、こういう作戦を昨日の夜から考えて。一発で決めてくれたというところが完璧です」

 新庄監督の狙い通りだった。左の古謝、まだ場数が少ないルーキー・金子が一塁手と予想し、俊足の五十幡、水野を1、2番に起用。「一塁走者が五十幡君、矢沢君、水野君ぐらいしか成功しない作戦。余裕ありましたね」と先制をお膳立てした立役者らを称えた。

 バント処理を三塁手が行ったため、三塁はがら空きだった。古謝の三塁ベースカバーは遅れたが、三塁手ではなく投手がバント処理していたとしても、セーフになっていたであろうタイミング。相手の吉井監督も「投手のカバーが遅れたけど、それでも(遅れなくても)セーフでしたよね。防げるとしたらサインを見破って外すか…。凄く良い作戦だった。やられたって感じ」と白旗を揚げた。

 22年の就任以来、磨いてきたスモールベースボール。五十幡は「サインを実行したので、やるべきことをやった。本当に一球で決めた(水野)達稀に感謝したい」と謙虚だった。全員でつかんだ1点。「しょっちゅうしてたらバレるでしょ。古謝君が良かったから、この作戦が決まったんですよ」と笑う新庄監督らしい勝利でカード勝ち越しを決め、2位に再浮上した。(小渕 日向子)

 ≪今季2度目2安打以下1―0勝利≫日本ハムの2安打以下で1―0勝利は、4月8日の楽天戦でカストロのソロの1安打で勝って以来15度目。同一シーズンに2度は東急時代の47年(2安打を2度)以来79年ぶりとなった。